30代に突入したころから、20代とは違って家族について考えることが増えた気がします。
結婚すれば特にそうですけどね。
自分だけがうまくいっても家族になにかあれば、幸せにはなれません。
自分だけじゃないですからね、家族って。
「家族はつらいよ」を見て、つくづくそう思いましたね。
随所に寅さんの香りがする(笑)
ずるいな~と思いながらも、寛大な気持ちになってしまってこの作品を楽しんだ。
ただ、今どき三世代同居している人はなかなかいない…
考え方もちょっと古く感じるし…
こんな家族は今はなかなかいないんじゃないかと思った。
きっと平成生まれには分からない。
でも、昭和生まれの私は分かりますけどね。
時代遅れの親父。
こんな親父はまだいるのだろうか。
まぁ、私の父もこんな感じだったから笑ってしまったんだけど(笑)
熟年離婚を迫られるのは自業自得でしょうね。
大体、離婚してほしいと言われた理由も分からないというのは致命的すぎる。
妻は、夫のためにいる家政婦ではない。
夫を支えるために存在しているわけでもない。
一人の人間であり、女であり、母なのだから。
そこをコミカルに魅せているが、笑いも古い(笑)
でも、それくらいでちょうどいいのかもしれない。
和やかに軽い気持ちでさらっと見れる。
本来であれば、重いテーマだ。
だが、夫である周造を演じた橋爪功があまりにも上手いので笑い飛ばせる。
さすが、ベテラン。
違和感がなさすぎて、素なんじゃないかと疑うほど。
続編もあるので、気が向いたら見ようと思う。
個人的には、劇中で使われていた小津安二郎監督作品の「東京物語」がまだ未見なので気になってしまいました〜。
ちぶ~的寅さん度5
なんだか寅さんパワーを利用している気がするな~。ファン心はくすぐりますけどね~。