私、本当に作法とか苦手だ。
特に葬式...
失礼があったらどうしようってパニくる。
きっと慣れなんでしょうけど。
だから、「おみおくりの作法」のよう葬儀を執り行う仕事をしている人を見ると尊敬してしまうのだ。
孤独死した人の葬儀を執り行う公務員の男の話。
死者の家族を探し、いなければその人のために葬儀までする...
本当にこんな仕事があるのかは、分からない。
が。
この几帳面で物静かな男が滑稽に描かれていて面白かった。
無表情だけど、とっても愛情深い。
そんな男の孤独と死者の孤独が絡まる。
誰にでもやってくる死。
私も孤独死することがあるかもしれないと思うと、画面から目を離せなくなりました。
孤独死した人にも家族がいた。
劇中でもそんなセリフがあったが...
「死者は死んでしまったら意志は、なくなる。
死には無しかない。」
...果たしてそうだろうか。
と、私もこの主人公のジョン・メイ(エディ・マーサン)と同じように思う。
死者だって元は一人の人間だった。
死者、一人一人にそれぞれの人生があったはずだ。
きっと、後悔も思い残したこともある。
それに対して、きちんと向き合い想いを汲み取っていく姿に感動した。
外側では見えない、伝わらないことってたくさんある。
人間って意外と不器用な生き物だから。
文字を書き、言葉を発することができても完全に自分以外の人間と心を通わせることができる人なんていない。
すでに亡くなっているけれど、人生は終わってしまったけれど...
でも、ジョン・メイ(エディ・マーサン)のしてきたことは絶対に価値のある仕事だ。
だからこそ、あのラストは沁みた。
泣いてしまった。
そういえば、納棺師の仕事を取り上げた日本の映画、「おくりびと」はまだ見ていない。
この映画の方が製作は後だが、影響を受けたのだろうか。
(まぁ、こちらは死体に対しては何もしませんけど。)
今更だが、そろそろ見なければならないと思った次第であ~る。
ちぶ~的葬式の種類!度5
葬儀という儀式は本当に色々ある。国によっても文化が違うから土葬とか火葬とかもあるし。それを調べて執り行うってすごい仕事だな~。