「正義感が強いことと、正しさは別モノ?」
- ⭐️作品情報
- ⭐️ちぶ〜的評価
- ⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ…
- ⭐️原作は落語「柳田格之進」が題材!
- ⭐️可愛い入場者特典は...
- ⭐️キャスティングが絶妙!
- ⭐️正直者はバカを見る?
- ⭐️あのラストは...(ネタバレあり!)
⭐️作品情報
本日の映画🎞️※Filmarks引用
鑑賞媒体:ALVEシアター
碁盤斬り(2024年製作の映画)
製作国:日本
上映時間:129分
監督 白石和彌
脚本 加藤正人
キャスト
草彅剛
清原果耶
奥野瑛太
⭐️ちぶ〜的評価
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)
⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ…
落ちぶれた男、柳田格之進は娘の絹と貧乏暮らし。囲碁がめっちゃ強く、清廉潔白に生きようと心掛けている。が、正義感が強すぎるが故に損することも..そんな時、妻が亡くなった理由を知る元仲間が現れ日常は一変する!
⭐️原作は落語「柳田格之進」が題材!
調べるまで知りませんでしたが、元々この映画の原作小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞 」を書き下ろしたのは脚本家加藤正人。
小説では、映画でも描かれなかった詳細な心理描写も描かれているそう。
その題材は落語の「柳田格之進」からきている。
落語の部分は、50両事件の部分のみだと思われるけど...
王道の時代劇ストーリーと上手く織り込ませていて、さすが!という感じだった。
落語の「柳田格之進」は、映画よりもずっと分かりやすく落語らしい学びのあるブラックジョークw
YouTubeでたくさんあるので、映画鑑賞後にチェックしてみるのをおすすめします。
⭐️可愛い入場者特典は...
久々の時代劇鑑賞ということで楽しみにしてました。
入場者特典は、まさかの50両シールw w
ほっこりできるようなできないような...
私、実は時代劇大好き人間なんですよね。
おばぁちゃんっ子だったので、毎日一緒に時代劇見てたんですよ。
「水戸黄門」は、歴代の黄門様全員好きだけど...
一番好きだったのは、西村晃!
今でも松平健は、私の中では白馬の王子様だしw
「必殺仕事人」は絶対に藤田まことじゃなきゃ見ない!
好きすぎてエッセイを図書館で読みまくったこともあるw
他にも沢山昔はテレビで放送していて、ずっと見てましたね!
だから、久々の時代劇を映画館で観れて嬉しかった!
入場者特典も今時って感じで良き。
そういうことから若者を引き込むって大切ですよね。
⭐️キャスティングが絶妙!
監督が白石和彌なので期待はしてました。
だって元SMAPが干されている時も、『凪待ち』で香取慎吾を起用してくれてたしw
元アイドルとか、そういうの関係なく作品に合った優秀な役者を起用してくれるイメージがあります。
主演が草彅剛で娘が清原果耶の時点で超安心感がある!
何気にキョンキョンを脇役に据えるのもセンスあり!と思いますw
今回、つくづく思ったのは草彅剛という俳優は時代劇フェイスだということ。
あの時代にいそうな骨格むき出しの顔つき。
寡黙で何を考えているか分からない、ぶっきらぼうな感じがすごくハマっていた。
きっと今の若者は、彼が元アイドルだったなんて思いもよらないでしょう。
秋田県人としては、彼の父親が秋田県出身ということが誇りです(笑)
⭐️正直者はバカを見る?
この世は、正しさだけでは生きていけない。
そんな世間の無情な厳しさがヒシヒシと迫ってきます。
人間は、やっぱり与えたら与えた分だけ帰ってこなければ相手にお返しを求めてしまうもの。
正義感だけじゃ食っていけない。
本当にその通りすぎて、世知辛い世の中です。
で、考えちゃいました。
正しいと正義感は、一緒なのか?と。
これって、事実と真実の関係に似ているような...
主観か、客観視した選択か...
単純に白か黒かハッキリして生きていければ、こんなに難しくはならない。
でも、グレイもなければ人間はもっと生きづらくなる。
う〜ん。
幸せってなんなんだろうなぁ(笑)
⭐️あのラストは...(ネタバレあり!)
興味深いラストだったので、ここからはネタバレして話したいと思います。
まだ未見で知りたくない人は避けてくださいね!
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あのラストって皆さんはどう受け取りましたか?
私は...
自分の無念を晴らし娘も幸せになった!
その時点で、自分の役目は果たしたと柳田格之進は思ったのだと思います。
でも、苦悩の上に掴んだ幸せの場に自分は相応しくないとも思ったんでしょうね。
復讐を果たすまでは清廉潔白で生きてきた男が、全てを解放できた時に自分の中で変化があったのだと思います。
「正義だけでは人を幸せにすることはできない」
だからあの掛け軸をお金に変えたいと言った。
私は、最後は切腹するのだろうと思いましたが違いました。
きっと、あの掛け軸のお金を自分のせいで極貧生活をする羽目になった人たちへ償いをしに旅へ出たんだと思います。
それが、彼の新しい「清廉潔白」、「正義感」だと...
囲碁のシーンで、一度死んだように見える碁が蘇る一手がありました。
その一手があのラストシーンの真意ではないでしょうか。
映画はまだ公開したばかり!
時代劇なんて...
と、思っている方もぜひ劇場でご鑑賞ください!
そして、ネタバレ解釈について語り合いましょう。
お待ちしていますぞ!