何をしてもダメな日ってある。
タイミングが合わないっていうか、ずれているっていうか。
予定通りにいかないことがあると、調子が狂って自分のペースが乱れる。
でも、人生なんてそんなものか。
いつも自分の思い通りにいくわけない。
なんて日だ!っていう日だって自分の人生の一部ですからね。
マーク・ウォールバーグ主演の映画って全部同じに見える。
役どころも似ている気がして。
だから、この映画を見るのも時間がかかった。
むしろ、他に借りたいものがなくて借りたんだが...
なんてことだ!
今まで見なかった自分を叱りたい。
これは傑作。
この恐怖と感動は言葉にするのが難しい。
2013年に起きたボストンマラソン大会テロ事件が元ネタ。
この映画を見るまでこんな事件があったことさえ知らなかった。
愛国者の日に起きた悲惨な事件。
不幸は突然訪れる。
しかも、自分たちが予期していなかったところで。
半端ないリアリティに心臓がバクバクした。
まるでその場に自分がいるかのような緊張感に襲われる。
何が起きたのか一瞬分からなくなる放心状態の感覚をまさか映画を見て感じるとは思わなかった。
これはホラー映画より怖い。
もし、ここに自分がいたら...
もし、愛する人がそこにいたら...
今も世界中で起きている宗教紛争によるテロ。
どの神が一番とか正しいとかそんなのどうでもいい。
本当に神がいるとしたら、こんな殺し合いはさせないはずだ。
そんなことも分からない愚かな人間たち。
その代償をなぜ罪のない人々が払わなければならないのか。
どうしようもない絶望に途方に暮れる。
決して他人ごとではないこの事件。
ラストがまたとてもいい。
架空から現実を結び付けてくれる。
それでも人は生きる。
愛は誰にも奪えない。
大きな悲しみは、絶望を引き寄せるけれどその分大きな愛に救われる。
久々に心にズシンときた。
愛こそが絶対的神であると私は信じたい。
ちぶ~的愛国心度5
こんな日に起きてしまった悲劇。事件解決に全力を尽くしたすべての人に敬意を示したい。