いとこん家が山の中にあります。
故に、シカやクマが出ます。
群れじゃないからいいけれど...
獣の群れを家の近くで発見してしまうのは怖すぎるのでこれからもいらっしゃらないでいただきたい。
山の中も不景気だろうから、毎年怖い。
「獣の戯れ」は、若尾文子様の獣っぷりにデレ。
原作は三島由紀夫の長編小説。
若尾文子らしい艶っぽい奥様と旦那と若い男。
男と女の性。
どの時代も愛情のもつれで事件が起きる。
だって、元々もつれてるんだから。
永遠とハマることのない男と女のピース。
本能がそうさせるのか。
理性が追いつめたのか。
不気味過ぎる3人の物語に衝撃を受ける。
悪女を演じさせたら世界一の若尾文子。
脱がないのに、漏れてくる色気は強烈。
したたかだと分かっているのに、守りたくなる女。
知っているのに本能を押さえることができない青年。
い、居た堪れない...
だって...
だってさ....
何事もそうだが、「愛」というものにあるべき姿なんて存在しないだろう。
そんなものはきれいごとであり、所詮ただの理想に過ぎないからだ。
大体、型にはめられるようなものだったら「愛」で人は堕落しない。
愛に性はつきもの。
だけど、性に欲がつきすぎるとただの罪になる。
愛と性欲は酷似しているようで全くの別物。
そこを分かってないから不倫を正当化したりできるのだ。
人間か。
獣か。
その狭間で苦しむのは、かろうじて理性がきちんとある証拠である。
罪も罰も「愛」と並べてしまうとは....
さすが若尾文子映画。
傑作ばかりでヒーハー。
そして誰もが名優。
特に、旦那役の河津清三郎ニヤけ顔がホラーでたまりませんでした。
おまけ
大人の物語にピッタリのバーにもいきました!
パイナップルとジンのカクテル、マジうまかった~
ちぶ~的獣度5
誰もが獣化。しかし、男子はこうでなくっちゃいかんと思う。男が草食系だったら世界は破滅するんだよ!