天性の色男っていますね。
自覚がないから質が悪い。
そういう男って女を幸せにしてるんでしょうか。
それともやっぱり罪な男なんでしょうか。
「好色一代男」を見るとどっちなのか分からなくなりますね~。
この黄金コンビが見れるだけで幸せ。
キュートな中村玉緒。
美女な若尾文子。
ゴージャスすぎて眩暈。
世間知らずの坊ちゃんが堂々と女遊びをする物語。
「女を幸せにしてやりたいんや」
というセリフがクズなのに爽快。
女遊びも本気でやれば奉仕になるってことですな。
増村保造監督作品は女を安く撮らない。
女は高貴で気高い生き物として捉えている。
だから、私は毎度好きなのかもしれない。
市川雷蔵演じる世之介は、本当にただの女好きで節操がない。
それなのに、なぜ世之介のセリフに拍手をしたくなるのか。
この男は、本当に女が好きなのである。
それ故に女をよく理解している。
尊敬し、愛している。
こんなにチャラチャラしているのに、女は惹かれてしまう。
それは、世之介が天性のホスト気質だからなのかもしれない。
女は愛されてこそ輝く。
期限付きの美しさに怯えながら男に愛されるために着飾る。
お金よりも心から愛されることに価値を見出す生きものなのだ。
ポジティブすぎる世之介に引きながらもやっぱり女にはこういう男も必要だと思ってしまう。
それってもう騙されてるんだろうか。
と、なんだか不安になってしまいました。
ちぶ~的ホスト度5
ちょっとアイラインが濃すぎる雷蔵様ですが、こういう役も楽しくてお似合いでございます。