ザ・東北人のせいなのか、どうしても料理は濃い口になってしまう。
だから料理にみりんや砂糖を入れるのは好きじゃない。
なぜ、甘くするのか理由が分からないからだ。
できれば、すき焼きだってしょっぱくしたい。
塩気を感じてこその料理でしょうが。
と、思っている。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、甘酸っぱい話...かしら。
『人のセックスを笑うな』の井口奈己監督最新作。
前作は、不評の嵐だったが今作もそうらしい。
が、実は前作はなぜか好きだったので当たり前のようにレンタル。
究極のモテ男なのに、終わりはいつも相手から。
竹野内豊のダンディズムに魅了されること必至。
女優たちの新鮮な魅力にも満足できる。
と、やはり結構好き作品であった。
この人の作品を嫌いだと言う人の気持ちはとっても分かる。
同じアングルを長回しして時計の針の音が聞こえるほどに時間をかけるからだ。
意外にもこの作品ではそれが減少。
少しは反省したらしい。
ただ、やはりそういう使い方が好きらしくそれが退屈だと思う人には実につまらない映画だと思う。
私は井口監督のしたいことがなんとなく分かる。
沈黙と間にある恋の始まりを感じさせるトキメキエロ。
みたいなものを映し出したいんだと思う。
ラブシーン意外のことはよく分からんが....
いちゃいちゃシーンは実にリアルだ。
きっと、演じる方も本当に恥ずかしかったからだと思う。
その照れが恋の良さ。
いずれは色あせていくだろうと感じる切なさでもある。
この男と恋をしたいかは置いておいて...
恋愛をしたいなっていう気持ちにはさせてくれるかもしれない。
どんな女でも引き寄せる男。
誰からも愛されているようで、誰からも愛されていない。
誰のことも愛しているつもりで、誰のことも愛していないということに気付いていない。
体と心は別だから。
と、浮気男子はよく言うけれど...
多分、それが一体にならなければ本当の恋は生まれない。
愚かなのは男でしょうか、女でしょうか。
いずれにせよ、無駄な恋って存在しないかもね。
ちぶ~的ぼ、ぼ、冒険!?
ゆるい冒険を体験。っていうかこういう展開なんだってちょいびっくり。「人セク」よりは見やすい気がします。......多分。