金曜日の夜はつい遊びすぎる。
夜中までずっと映画を観てしまったり。
飲みすぎてしまったり。
楽しくてたまらない。
平日が気が重いだけに...
あの解放感がたまらなく大好きだ。
そして。
そんな夜には「ビフォア・ミッドナイト」 がふさわしい。
大好きなシリーズだけど、やはり今回も好きすぎる。
しかも、毎回違う色で楽しませてくれるのだから最高だ。
恋に落ちるまでを描いた「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」 。
運命の再会を描いた「ビフォア・サンセット」 。
大好きすぎるこのシリーズ。
ついに新作を鑑賞。
今までは二人だけの会話劇で描かれた恋愛。
今回は、その後。
家族になった二人には介入者が入るというところも面白い。
主軸は二人の会話というスタンスは忘れていない。
完璧に計算された会話から魅せる演出には唸ることしかできない。
男と女は、長い時間一緒にいると新鮮さがなくなりなじんていく。
恋はやがて愛に変わり、自分の一部になっていく。
今回は、男と女だけではなく妻と夫、父と母という視点から飛び交う会話が面白い。
今までは自分たちだけの世界だった。
それがだんだん変わっていく。
その変化が二人の関係にも影響し、まるで愛を試すかのように試練を与えるのだ。
中年になった二人。
しわが増え、ぽっちゃりした体型になっても愛し合う二人の姿には若い頃の恋愛のような輝きはなくても成熟された艶やかさがある。
このシリーズを見続けているファンにとっては特に感慨深い。
それぞれの年代の恋や愛がある。
時は流れ、年をとっていく。
その中で見つけていく本当の愛の意味。
ロマンティックさはなくても、このシャレたセリフと見つめ合う視線に胸キュンせずにはいられない。
おとぎ話のように、結ばれたらハッピーエンドじゃない。
愛し、愛され、それが続くということ。
それこそが本当のロマン。
お願いですから、また何年か後にこのシリーズを作ってくれますように。
それくらいこのシリーズはリアルと夢を与えてくれる素晴らしい作品なのです。
ちぶ~的会話だけじゃナイト度5
実は、あの間に重要な意味があったりする。ただずっと会話しているわけじゃない。二人の距離に、見つめ合う視点にこそセリフにしないセリフが隠れているのです。