ずっと挑戦し続ける。
それはかなり体力を消耗する。
いつやめればいいのかが分からない。
やめたらすべてダメになりそうな気がして。
「チェンジリング」 はそんな感覚とは真逆で、見てれば見るほど良くなるのだからすごい。
ずっと見たかったこの作品。
ツタヤの良品発掘コーナーは神。
アンジェリーナじゃない方の「チェンジリング」。
悲しみと恐怖。
過去に導かれるかのように起きる怪奇現象。
このボールは一体どこからきたのか。
誰かが私を呼んでいる声が聞こえる....
これそ、正統派のオカルト映画。
本物は、脅かしで恐怖をごまかさない。
共鳴した悲しい過去。
それに引き寄せられた中年の男。
怖いというより悲しい。
冷たいというより温かい。
血の通った人間だからこそ、呼ばれたのだ。
寂しくて寂しくて。
70年前でもそれは消えることがなかった。
誰だ。
どうしてなんだというミステリー要素もあり、どんどん吸い込まれる。
派手な演出は一切なく、地味にじわわじと迫ってくる。
あれ、気のせいかなと思った途端に不安にさせる。
階段が長くて遠い。
車いすがこちらに向かってくる。
その怒りは止められない恐怖。
やりきれない悲しい過去が訴えてくる。
そして、演じたジョージ・C・スコットの哀愁がさらに見るものを切なくさせ魅了していく。
色んな角度から見る恐怖と悲しみ。
これぞ、本物のオカルト映画。
最後に残す余韻まで完璧なのであった。
ちぶ~的チャレンジャー度5
デカすぎる屋敷。古くて安い...そんな物件は怪しい。住むこと自体、チャレンジャーすぎるではないか。