ヤバイ。
借りてきたDVDがほぼ120分越えだということに気付いた。
どうりで見るのがしんどいと思った。
一本一本が長いので早起きしてみたものの...
ノルマ達成するのにヒーヒー言う勢い。
趣味のノルマってなんなんだろう...
特に、皆さまが大絶賛の「アデル、ブルーは熱い色」が179分という衝撃。
こうなると面白さどうこうよりも長さがつらい...
フランスの人気コミックが原作らしい。
だから短縮に限界があったのかもしれない。
私の大好きなレア・セドゥがハンサムガール。
髪がボサッ子なアデル・エグザルコプロスが純情ガール。
多分、同性愛物語だから注目され絶賛された。
私的にはもう決して体験できない淡い青春物語。
恋愛に性別は関係ない。
心を捕えて離さない恋が人生に一度は誰にでも用意されているのか。
"運命"というものが恋ではこうも切なくなるのかと思うくらいに甘酸っぱい香りがした。
なんともフランスらしい。
奔放で包み隠すことを知らない性。
フランス人だからできる描写の数々。
誰にでもある思春期の不安定さをセリフではなく沈黙と流れる時間で描き出している。
運命の恋は時にドラマティックで残酷。
よく結婚は一番好きな人とはできないという。
結婚は恋ではなく愛だから。
一瞬ではなく永遠だから。
その違いが女同士の物語だからこそより繊細に丁寧だから読み取れたのだと思う。
ということで世の中では称賛の声が多かったのかもしれないが...
私は思う。
男だからとか女だからではなく。
誰にでもあったかもしれない出会い。
選ぶかもしれないもう一つの人生。
ずっと心にとどめておきたいもの。
私的には長さとフランス特有の淡々なリズムについウトウトしてしまうところもあったけれど...
それでもあのラストの向こうが見たくて仕方がなくなる。
見終わると共感が残る。
自分の心を見直してみる。
自分の青春にもあったかもしれない記憶を辿りたくなって。
同性愛物語という視点で見るのは違う気がする。
確かに美しい美女二人の裸体は見れるけれど。
そういうことじゃない。
ただの純粋な恋の物語。
濁った視線で見たら意味がない。
それは作品になんだかとっても失礼な気がしてならなかった。
ちぶ~的アデル度5
結構芋っぽくてあまり綺麗さが分からない。口は終始ずっと半開き。素人っぽさがよかったのかもしれない。変な色気はこの作品では余計なものにしかならないだろう。