やっぱりある程度は一緒にいる人に似てくいく部分ってありますよね。
それがやがて自分のものになり気づけば一緒になっている。
感化ってやつは実に不思議で不気味でもあります。
仲の良い友達と服の趣味が似てきたり、付き合っている人と味覚が同じになっていったり。
自分だけではきっと創られないものがあるんでしょうね。
他人によって創られていく自分もいるってことだと思うのです。
「複製された男」もそんな感じなのかもって思いました。
「灼熱の魂」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
どんよ~りおも~くのしかかる疑問。
ある日、自分にそっくりな人を見つけてしまったら自分ならどうするか。
やはり、彼と同じことをするのではないでしょうか。
何を語ってもネタばれになる気がする。
これから見るのを楽しみにしている人はぜひ、予備知識なしでご覧あれ。
ジェイクが....
けむくじゃら男。
濃い。
それなのに二人になる。
一人だけでも十分なのに二人...
途中から何が何やら。
けむじゃらがさらにけむくじゃらになりまして。
もう、分からん。
途中から、はて?と思いましたが。
多分そういうことだったんでしょうと目星をつけてみました。
この投げ方は結構好きです。
誰にでもありゆる日常の誘惑。
男と女がいれば、起こり得る事件。
果たして自分のことを自分はどこまで知っているのか。
人には、ふと自分でも思い通りにならない瞬間が訪れたりする。
一体何がそうさせているのか理由も分からずに本能のまま進んでしまったりする。
奥底に眠っている深層心理。
順番も方向もすべてがバラバラ。
イミフ。
だけど、それが的を射てる。
この摩訶不思議な世界観が美しい。
人間って軟な生きもの。
と、遠くを見上げてしまった。
ちぶ~的暗クラ度5
こういう世界観が好き。色々考えちゃうのが楽しい。だけども、もう少し映像を明るくしてくれないか。ただでさえ分かりにくいのに暗いから余計見るのが大変でしたよ。