帰り道に団地の前を通る。
そこではにゃんこに遭遇する率が高い。
多分、飼い猫だと思われる。
そして凝視される率も高い。
最近、化け猫映画にハマっているせいかどうも睨まれると呪われるんじゃないかと疑う。
でも、見た目はかわいいのでつい追いかけちゃう。
まぁ、毎度すぐ逃げられるんすけど。
解説....
にゃ、にゃ、にゃんと!
繰り返される悲劇に怒るにゃんこ一匹。
復讐はすぐに始まらない。
恨みが蓄積し、愛された恩を返すかのようにじわじわと忍び寄る。
愛を貫いたものが幸せになれない不条理。
そんなことは許さにゃい!
と、にゃんこは呪いの沼からやってくるのです!
悲しき運命によって死に追いやられたご主人様。
そしてその悲劇は何年か後にまた起きる。
前半はまるで恋愛時代劇。
繰り広げられる愛の逃避行に借りたDVDを間違えたかと不安になる。
権力を持った殿様によってまた犠牲者が出たとき、タマが立ち上がる。
怪猫タマはそれを見ていた。
知っていた。
変身して現れるタマ。
今まで観た化け猫映画みたいに猫らしさを出すようなことはしない。
だって...
完璧主義にゃのら!
白黒映画で首が飛ばしちゃう!
カラーだったら普通に怖い!
この時代の日本にスプラッターがあったかとうれしい悲鳴を上げる。
隙間からするどい眼光で覗くタマ。
..........
その瞬間、かわいすぎて癒される。
まるでアメとムチ。
かわいさと恐怖が入り混じる怪談絵巻がたまらない。
怪猫が三毛猫。
怖がればいいのかかわいがればいいのか迷う。
礼儀正しく、人情溢れるタマの活躍に人間の愚かさを見る。
ちょっと怒りが溢れすぎて力が入っちゃうと女子プロみたいな顔になっちゃうけども。
もちろん大真面目。
タマは、恩を仇で返したりしない。
この義理堅さ、私もみにゃらいたい。
ちぶ~的化け猫度5
ちゃんと化けている。誰も見抜けない巧妙さ。賢いタマには感心しきり。たまに足跡残しちゃったりするのは愛嬌です。