どうしても欲しいものがある。
長期休暇は、もうお盆しかない。
行かなかったら後悔する。
お盆は無駄に6連休だし。
どうせお金はいつもない。
我慢すると体に悪い。
だから。
また行っちゃうよね、仙台。
日帰りですけども。
だって、山手線リラックマはリラックマストアにしか売ってない。
しょうがない。
一番近いリラックマストアは仙台。
速攻で高速バスの予約をした。
お盆、楽しみ。
こんなに好きだと「惑星ソラリス」みたいにリラックマが現れたりするんだろうか。
それは.....
結構怖いぞ。
解説.....
近未来、未知の惑星ソラリスの軌道上に浮かぶ宇宙ステーションで異常事態が発生。その調査のために科学者クリスは地球を出発する。到着したステーション内は荒れ果て、先発の3人の科学者は皆、狂気の淵に立たされていた。そして、クリス自身も数年前に自殺したはずの妻ハリーの姿を目撃し、言い知れぬ衝撃を受ける。だがそれは、人間の意識を反映して具現化させるソラリス表面のプラズマ状の海の仕業だった……。
リメイク版のジョージ・クルーニー主演の「ソラリス」は、未だに印象に残っている。
苦悶ジョージ。
やたら苦悶アップは少々ウザめだったが....
幻想だと分かっていても縋りたい哀れな男。
愛に憑りつかれる。
怖ろしく痛々しい。
しばらく余韻にひたり、自分だったらと空想した。
そのオリジナル作品「惑星ソラリス」。
やはり本物は余計な説明がない。
言わずとも語られる。
期待以上だった惑星ソラリスに、私は降り立ったのである。
映像美は初めから最後まで終わることのない幻想のよう。
地球はこんなにも美しいと訴えてくる。
自然は平等で変わらない。
悲しみに打ちひしがれ、生きる気力がなくても。
自然は、いつも生命力で溢れている。
土砂降りでも雨を避けようとしないクリス。
自然の力に反発したかったからだろうか。
生きているという事実から解放されたいようにも見えた。
クリスは何も言わない。
いつも無表情で必要なことしか話さない。
きっと話す意味すら失っていたから。
長い走行シーンは、これから始まる果てなき宇宙に対する不安と不気味な予感を漂わせる。
クリスのこれからを案じるように。
不安が青に染まる。
不信が青ざめていく。
疑念は曖昧なグレイ。
思い出がセピアに変わる。
無意識の物質化で現れる妻。
でも、目の前にいる妻は妻ではない。
事実と感情は異なる。
愛は狂気で歪。
だけど、まっすぐで純粋。
愛は無重力。
行き場のない漂った想い。
重なれば、いつかは離れる。
人間に本当の永遠はない。
部屋の中に降り注ぐ雨。
逆転する世界。
正しい愛って何なのか。
人間に与えられた想像力。
時が経てば思い出になる記憶。
それは時に美しく、残酷なもの。
人間は、惑星ソラリスそのものかもしれない。
ちぶ~的傑作SF映画度5
今まで見たSF映画の中でベストかもしれません。ロシア語と変わった効果音、流れる音楽がとにかくハイセンス!映像の色遣いも独特で完璧でした!