悩みが増えていっぱいいっぱい。
そんなときは気軽に会える友達と会う。
シンプルだけど、これが一番いい薬。
好きな話をして、好きなことを言える。
そういう人は、いそうでいない。
そういう友達とは当たり前のように続く。
「ブラッドシンプル ザ・スリラー」も意外にシンプルな感じ。
当たり前のように忍び寄る狂気。
解説........
ジョエル(監督・共同脚本)&イーサン(製作・共同脚本)のコーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」を、彼ら自身の手で再編集したハードボイルド・タッチのスリラー。テキサスの田舎町。ある酒屋の主人が一人の私立探偵に従業員レイと浮気中の妻アビーの殺害を依頼する。しかし探偵は裏切り、主人を殺し金を奪って逃走。一方、レイは現場に落ちていたアビーの銃より彼女が殺したと勘違いし……。
オリジナルは見ていない。
編集技術が長けているとしても.....
驚かされるデビュー作であることには間違いない。
ありきたりのような設定。
地味でストレート。
それなのに、怖ろしい。
それだから怖ろしいのかもしれない。
愛はいつも迷宮。
答えも行先も分からない。
欲望の行きつく果ては人間の愚かな極地。
愛という疑い。
愛すれば愛するほどループする。
見失ったのは愛のせいか。
自分の浅はかさか。
それすらわかることができない。
疑いという殺人。
無駄なものがない狂気は、何も包まれていないむき出しの愚かな欲望。
死んだ魚が横たわる。
手を洗えという張り紙。
近づく終焉を予感させ、払拭できない欲望を思わせる。
ラストが意味するもの。
転がり落ちる、欲という殺意。
水滴がこぼれる。
血は流れる。
止めようとしても止まることはない。
終わりのないどん底の愚か人。
ちぶ~的冷酷度5
どんだけ怖ろしいんじゃ~。どこまでも欲のかたまり。やっぱり怖いのは幽霊じゃない。人間じゃけん!