寒波がすんげっ。
毎朝、命がけの通勤。
毎度、なぜか同じ場所で吹雪に遭う。
神隠しにでもあったかのように辺り一面雪景色。
人が一人も見えない。
ふと、吹雪きが止むと後ろから人が通り過ぎたりするので非常にビビる。
ホラー映画は大好きだけど、めっちゃ怖がりだから声が出そうになる。
だって、背後に感じるのは悪魔か幽霊だって相場は決まっているのだから。
「デビルズ・バックボーン」は、海外作品にしては珍しい悪魔ではなく幽霊系のお話。
あらすじは....
スペイン内戦で両親を失ったカルロス(フェルナンド・ティエルブ)は孤児院に預けられる。彼は管理人のハチント(エドゥアルド・ノリエガ)ら大人達にも環境にもなじめず、次第に霊に悩まされるように。
ギレルモ・デル・トロ監督作品。
舞台は戦場。
戦争が引き起こす狂気。
悲しき怨霊が導く結末。
正統派幽霊映画というよりは、戦争の怖ろしさを描いた人間ドラマ。
スペインの内戦で親を失った少年カルロス。
預けられた孤児院で起こる怪奇現象。
なんだか「パンズ・ラビリンス」っぽいのかと期待していると肩透かしを食らう。
幽霊映画的には怨霊が控えめで心配になる。
登場シーンがちょっとおもしろい。
ひび割れた頭から湯気。
出とるがなΣ(゚д゚;)
機関車トーマス的な。
マジメ。大真面目なんだけど、意味もあるんだけど。
ちょっと笑う。
で、かなりの脅しをかけられるので期待する。
が、これはそもそも幽霊の怨念なんて戦争の怖ろしさには勝てないぜってことなんでしょう。(適当)
戦争は愛さえも奪っていく。
愛し方さえも教えてはくれない。
その荒んだ心に入り込んだ邪悪な欲望。
破壊しか生まれない衝動を止めることができない。
生きた人間の方が怨霊よりよっぽど怖ろしい純粋な悪で満ちている。
悪を制すということは、完全な真の正しさなのか。
戦争という場所ではそれすら灰になってしまう。
それくらい戦争は愚かな人間の罪なのだ。
ちぶ~的ギレルモ度3
ホラーに向いているのかどうか微妙なところ。ダークファンタジーのセンスは抜群だが、ただ怖がらせる映画は難しかったらしい。が、人間の心理描写に長けているところは好きです。