和洋折衷の料理はおいしいがズルイ。
寿司で言うとカリフォルニアロールみたいな。
一種類だけの勝負は何でも難しい。
ストレート攻撃だけで世の中は渡っていけない。
セコイ手も使った方が有利。
特に女子は。
小悪魔とかブリッコが生息するのはそのせい。
分かるけど、私は不器用でも一本気の人の方が好き。
表も裏もないまっすぐで濁ってない人。
「カリフォルニア・ドールス」のようにただ一つの道をいく。
譲れない信念がずっとある。
あらすじは......
黒髪と金髪という対照的な外見のアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレン・ランドン)。彼女たちは“ドールズ”という名前で女子プロレスのコンビを組んでいる。二人はマネージャーとトレーナーを兼任するハリー(ピーター・フォーク)と共に、見知らぬ町から町へと渡り歩く生活を続けていた。ドールズは、ハリーの身勝手なマネージメントに対して不満を抱くも、いつか成功を収めることを目指して……。
去年は「ロッキー」に泣いた。
今年は「カリフォルニア・ドールス」に泣く。
音楽著作権の関係で未だにDVD化されない悲劇。
この映画を見ないで死んでたまるものか。
いつかは冷めるはずの熱気が今日は冷めない。
平和の象徴であるスポーツ。
そこにすべてを賭ける選手たち。
勝ちも負けもすべてに価値がある。
あのゴングだけを聞くために突き進む魂。
あぁ。
今年も私の映画の歴史に刻まれた宝物のような作品。
胸に熱いものがドカンと込みあげる。
映画館でなければ劇中の観客のように叫び歌い応援しただろう。
感涙とはこのこと。
思わず、映画館の係員にブランケットを返しながら「ありがとう」と自然に言ってしまうくらいの熱狂。
この世の中の生ける人すべてに、見ないで死んでほしくない映画の一つになった。
男女平等と平気で唱える人がいる。
それは理想であり、現実にはない。
正しいが、正確ではない。
男と女は体のつくりが違う。
理性も本能も違う生き物だ。
男の方が稼ぎ、社会的地位が高い。
その代り、女は子供を産み家庭を守る。
向き不向きの問題であってそれが不平等とは思わない。
自然の摂理だと思う。
時代が変わり、環境も変われば多少は平等に近づけるかもしれない。
位置も変動してくるだろう。
でも、絶対にその差は埋まりなくなることはない。
スポーツも男のスポーツと女のスポーツが存在する。
女子プロレスもそう。
女のスポーツ。
女であることが売りになるスポーツ。
だからこその葛藤。
それを武器にしなくてはならない矛盾。
清く正しくなんか不可能。
そもそもこの世の中にそんなものは少ないんだから。
競技の裁判官的存在であるべきはずのレフリーだって所詮は人間。
平等の仮面の下には人間の欲がまみれてる。
それでもカリフォルニア・ドールスたちはあきらめない。
そんな不純だってぶち壊すくらいに強い。
夢は無我夢中で血だけになってでも自分たちの手で掴みとる。
彼女たちの怒りは女の怒り。
世の中の弱者の味方。
すべてに勝利し、ゴングを鳴らす。
それは、美しくてかっこいい奇跡。
この映画でしか見れない夢の頂点。
ちぶ~的スポ根魂度5
どのスポーツもチーム力。友情が愛情が情熱がほとばしる!手に汗握る試合シーンは大興奮!!秋田人は7/5までに劇場へ!!