妻が誰かに乱暴された。
この事件から夫婦の人生が変わっていく。
イランだからこその展開じゃないかと思う。
女性とは...
男性とは...
世間体や恥の定義にカルチャーショックを受ける。
犯人に対しての夫の怒りにも、さらに驚かされる。
妻が暴力を振られたことよりもずっと許せないことがあるのだ。
どんどん追い詰められていくのは、犯人よりも夫婦。
劇中に出てくる戯曲「セールスマンの死」の舞台と共に、二人の心の変化が描かれるのが面白い。
一体、正義はどれなのか。
善と悪の境界線が見えない。
社会はいつもグレーだから。
アスガー・ファルハディ監督の社会への警鐘にはいつも真っ直ぐで爽快だ。
だからこそ、私はこの監督の作品を見るのをやめらないのかもしれない。
ちぶ~的イランの情勢度5
いつもイラン映画を見ると、つらそうだなって思う。そもそも女性は顔を丸出しにしてはいけない時点で、私には無理であ~る。
本日紹介した映画は...
セールスマン (2016)
FORUSHANDE/THE SALESMAN