お腹がすくと何もできなくなる。
何かを食べなきゃって思って必死になる。
その時の活力をもっと他に生かせたらいいのにって毎度思うのだ。
「ハングリー・ハーツ」も力を入れるのがそこじゃなければ...と、思いますわね。
自分のお腹に宿った一つの命。
産む前も産んだ後も、たとえ自分の中から命であっても決して自分のものではない。
子育ての正解はあるようでない。
だけど、この母親の状態は....
ある意味、子育てホラー映画であった。
確かに、子育ての方針は家庭によってさまざま。
たとえ夫婦であっても赤の他人同士だから一致しないこともあるだろう。
愛し合っていたとしても、子育て問題は愛があるというだけではうまくいかない。
そんな不穏さにどんどん引き込まれた。
エスカレートしていく極端なこだわり。
医者や、スーパーに売っている食品を我々はどこまで信じるのが正解か。
確かに、そこが不信になってしまうと負のスパイラルが止まらなくなるかもしれない。
ただ、それが愛情ゆえに陥ってしまったのかどうかは微妙なところだ。
私はこの母親の途方もない孤独に震えた。
自分の子供を"所有物"として心も体からも離すことができなかったのではないかと思う。
主演二人の演技に完敗。
特に、子供がいる人はこの映画を見て思うことはたくさんあるかもしれない。
が、あまりいい気持ちにはなりませんけどね...
ちぶ~的子育て度5
こんな子育てはいやだ!が、だからと言って正解が分からない。ここにこんな切り込みを入れるとは...
斬新である。