昔、ピアノを習っていた。
楽譜ももちろん読めていた。
が、やめた途端読み方も弾き方も分からなくなった。
人間って退化には勝てないんだな。
「ピアニスト」は、女性の退化ってのが怖く思える作品でした...
これってハネケだったのね。
と、今更気づいた私。
だってなんか名作風じゃん?
とか思って今まで見てなかった。
が、これはハネケ。
思ってたのと全然違ったよね、やっぱり....
え?
と、終始キョドる。
40歳すぎても超過保護な母親と同居している独身女、エリカ。
色気のケの字もない生活。
あるのは、ピアノと退屈な日常と鬱陶しい母親。
顔見ただけで、やばい女だと分かる。
演じたイザベル・ユペールが凄すぎる...
そばかすだらけの顔に、隠す気のないしわ。
そこに欲求不満がたまっているのだ。
それにしたってびっくりするわ...
もう、若い男子(ブノワ・マジメル)が登場してからがやべぇのだ。
きっと、これは男と女の話ではない。
男性と女性。
男の性と女の性の話なのだ。
今、現代は少子化社会である。
晩婚化も進んでいる。
若い人たちの方が性に興味がなく、シングル生活を謳歌しているという....それは大問題!
若人よ、目を覚ませ。
この映画を見てみろ。
特に女の閉鎖してしまった欲は怖ろしいほどたちが悪い。
若い時から解放すべし。
醗酵され腐ってからではもう遅い。
ラストのエリカの表情に答えがある。
しかし、タイトルがピアニストって....
詐欺だよね。
ちぶ~的恐怖度5
そこらへんのホラーよりも怖かった。衝撃的シーンの数々。トラウマになる人も多いかもね...