イベントの日は何を食べる日かで覚えている。
クリスマスはチキン。
正月は餅。
ひな祭りはひなあられ。
節分は落花生 等々。
何を食べるか忘れると、イベントの日すら思い出せない。
日本の行事って結構多いし。
だからこの「特別な一日」の行事?は私には高度すぎたのかもしれません。
作品情報
ファシスト政権下のローマが舞台。
はっきりいってこの時代の政治のことが日本人の私にはよくわからなかったけれど、自分なりの解釈で見てみた。
この映画のイタリアにとっての特別な一日.....
それは、ヒットラー総統がムッソリーニ政権下のイタリアを訪問する日のこと。
ファシストか反ファシストかで当時の人々の人生が大きく分かれていたらしい。
この作品では、なんの疑問も持たず当り前のようにファシズムを持つ人妻と隠れ反ファシズムの一人の男が出会う。
男と女とファシズムと反ファシズムの対比が非常に興味深かった。
特別な一日だったからこそ出会った二人。
くたびれている人妻ソフィア・ローレンのリアリティが素晴らしい。
逃げていく九官鳥は、家庭に縛られ、実は自由を心の底から求めているアントニエッタ(ソフィア・ローレン)の象徴である。
そして、そんなアントニエッタが惹かれる妙な色気を持つガブリエレ(マルチェロ・マストロヤンニ)の漂う寂しさは切なくてたまらなかった。
そんな二人は決して変わることはない、変えることができない男と女。
それは交わらない政治と一緒ということだろうか。
そもそもファシズムとは何なのか。
そんなことも分からず、調べながら鑑賞した私にはちょっと難しすぎた。
だが、もちろん傑作と言われる理由は見た瞬間すぐわかった。
傑作というのは、冒頭から香るらしい。
ラストカットまで、なんとも洒落た作品だったのである。
ちぶ~的特別度5
カット割りがとにかくカッコいい!シーツをたたむシーンなんてエロさまで感じましたよね~