たま~に飛行機雲を見ると、なんだか自分まで遠くへ行けたような気がします。
広い空の上をブ~~ンと飛んでいく飛行機。
本当に遠くへ旅に行けたらいいのになぁと思ったり。
現実にはできないことを想って黄昏たりします。
「浮雲」も私とはあまりにもかけ離れた恋愛の顛末でありました。
男ってだらしない生き物ってことでしょうか。
それにしたってひどすぎないか。
この場合、男も女も罪深いですけどね。
これを果たして愛と呼んでいいものか。
成瀬巳喜男って本当に男性だったんだろうか....
と、今回も思ってしまった。
ダメンズウォーカーの秀子ちゃん。
今回も奮闘。
今まで見た秀子ちゃんの中で最も男運がない。
一度ハマったら抜け出せないのは、本当の意味で「恋」だったからではないだろうか。
そう、「愛」ではない。
「恋」なのだ。
自分の理想とエゴが創った偽の運命。
恋の果実が愛へと実らなかったのは、二人とも自己愛に満ちていたからだろう。
まるで麻薬のような恋。
欲望でできた愛に似た恋はどこまでも女を奈落の底へ引きずりこむ。
もう、やめようと思えば思うほど深みにはまる。
まさに、恋は盲目。
そこに、幸せはないのにそこに幸せを求めてしまう愚かな女。
ダメ男好きにはたまらない映画かもしれないが、私はただただ胃がムカムカした。
絶対にありえない男と女に吐き気がした。
でも、ありえる人もいるという...
ある意味、これはホラーである。
へたっぴなホラーよりもよっぽど寒気がしたのであった。
ちぶ~的下衆男度5
こういう悪びれない男が女を破滅させる。まさに女の敵なのに...なぜかそういう男はモテるのだ。そう、女もまた下衆ってことかもしんない。