暑い!
あっついよ!
このじめじめ感。
何をどう頑張っても抜け出せない重い空気。
早く、雨よ降れ。
雷をガンガン鳴らして降っておくれ。
私まで枯れてしまいそうよ。
「稲妻」は、常に怒りの稲妻が走っております。
やっぱり、私は成瀬巳喜男監督が描く女が好きだ。
主役の清子を演じた高峰秀子が大好きだ。
男って生き物。
女ってやつ。
超面倒くさいこの世の中。
ガツガツとすべてを蹴散らしてやりましょう。
同じく成瀬巳喜男監督の「乱れる」 は傑作だった。
男と女のロマンと哀愁が漂う。
こちらは色っぽさはないけれど、爽快で女なら共感してしまうだろう。
高峰秀子がとにかくかっこいい。
見た目は清楚で上品なのに、言うことはまるで私の毒舌並みである。
この時代からしたら先進的な女性だ。
常に人を見下した態度。
男と女のしがらみをくだらないと一喝する。
女の怒りは葡萄にぶつけられる。
種を飛ばすように男も振り払う。
男に媚びない女のプライドに惚れる。
この強さは真っ当だ。
時代に対する不満も面白い。
そして、あのラストがまたいいじゃないか。
鬱陶しい家族。
一番近くにいて身近な存在だからこそ理解できない時がある。
喧嘩して、嫌いになって....
それでも家族はまた仲直りをして笑う。
その繰り返し。
またまた成瀬巳喜男の描く"女"に大共感。
この人は、きっときちんと"女"を愛していた人なんだろうと思います。
ちぶ~的秀子度5
か、かっけ~よ!あの凛々しさ!あの眼光!あの不機嫌さ!すべてが素晴らしい。成瀬×秀子コンビは黄金コンビです。
か、かっけ~よ!あの凛々しさ!あの眼光!あの不機嫌さ!すべてが素晴らしい。成瀬×秀子コンビは黄金コンビです。