今までになかったことが起きた時、人は動揺することしかできない。
仕事の関係上、予想のできない出来事とは言い切れないものの...
滅多にないことなのでビビった。
泣かれたのである。
しかも、嗚咽しながら。
人間ならそうだろうとは思いつつもこちらまでなんだか落ち込んでしまった。
精神的にグロかった出来事...
「グロリア」も子供の立場になればかなりのグロ状況だけど....
ジョン・カサヴェテスの一番メジャーな作品がコレらしい。
やっと見てみたら意外にもハードボイルドアクション。
リュック・ベッソンはきっとこれに影響されている。
女ならこっちの方が見やすいかもしれない。
今まで一人で生きてきた中年の女。
ある日、守るものができたとき今まで自分さえ知らなかった感情が湧いてくる。
やっぱり女は女を否定できない。
本来ならばこのスピードだと私は確実に寝落ちしている。
それなのに、いつもカサヴェテスは私を寝かせない。
なぜか。
それはスピードがない代わりに釘付けにさせる女の心情を映し出すのが非常にうまいからだ。
これは、シャロン・ストーンでリメイクもしているが言う間でもなく存在自体が不必要。
なぜならジーナ・ローランズでなければ意味がない作品だからだ。
美人ではいけない。
色気があってはいけない。
これは、一人でずっと生きてきた女が渇ききった心に知る"愛"があるからこそ生まれる感動だからだ。
つかず離れずの微妙な距離をずっと保ち、互いに牽制し合う。
親子でもなく、男女でもなく、大人と子供でもなく。
一対一の関係。
だからこそ、生まれた感情。
守るものがある女は強い。
男にはない母性という武器は想像がつかないほどの力がある。
あのラストにしたことには納得しかない。
だってそうだと信じたいじゃないか。
そうじゃないといけないじゃないか。
女の美学があるとしたら私はあのラストにある気がします。
ちぶ~的ジーナ度5
やっぱりちょっとニヤっと笑われるだけであの表情にビビる。次は一体何をするんだろうかとハラハラドキドキ。なによりもカサヴェテスがジーナを使ってここまでアクションを撮れる監督だとは意外でしたけどもね。