友人とのランチ前に映画を観る。
ポッカーンとなって、友人とトーク&ランチへ。
結局、私たちには心を揺さぶられるという感情が足りな過ぎると反省し合う。
それが恋愛なのか趣味なのかは分からないけれど、このままじゃダメだというのは分かっている。
そして、朝一で観た「ラヴ・ストリームス」のことをまた考える。
そうか。
激情ってやつは、やっぱり面倒でも必要なのか。
愛ってやつは、それくらいのパワーがあるのか。
と、見終わった後は分からな過ぎてポカーンとなったけど...
だんだん面白さに気付いてきた。
現に、この文字を打つスピードは高速なのである。
確かに、最近の映画は説明が多すぎる。
だけど。
これは、説明がなさすぎる。
それはそれで困ると思うのはないものねだりなのか。
姉弟の話だということすら、ハッキリと分からない。
まるで映画じゃないみたいに、出来事を淡々と映し出していく。
どこからどうつながるのか見当もつかないまま進んでいく。
迷子どころか、そもそもがどこにいたのかも分からない。
中盤でやっとつながったと安心したのもつかの間....
急に、これはホラーなのではないかと思いはじめる。
不安で不安でたまらなくなる...
姉ちゃん役のジーナ・ローランズのデカ顔が画面を支配する。
信じられないくらいの髪の広がり。
あそこだけ湿気が多いというのか。
剛毛をかきあげるという仕草は、男子が好きなセクシーな仕草ではなかったのか。(サラサラヘアだとしても)
この人がやると何か不吉な事件が起きる前兆にしか思えない。
監督でもある、弟役のジョン・カサヴェテスのろくでなしっぷりはとことんだから嫌みがない。
愛に溺れ、愛を知り、愛を語る。
派手な生活に孤独が見える、あの困り顔としわがとてもいい。
2人の姉弟から見る愛。
タイトルと結びつけると見やすいのかもしれない。
愛は流れ続けている。
行き過ぎると、執着になる。
早すぎると、思い込みにしかならない。
愛は留まることを知らない。
人の感情が変わり続けるのと一緒で、愛もずっとそこにあるわけじゃない。
愛を知り尽くしたつもりでも、それは知ったかぶりにすぎない。
同じセリフで同じように口説いても毎回は成功しない。
それは、愛がいつも同じ形じゃないからだ。
そう。
分かんないんだよ、何もかも。
予測不能。
だからこそ人は、愛を掴みたがる。
正解も絶対もないものに価値を見出したがる。
それが人間の悲しき性ってやつですか。
と、あの衝撃のポっカーンぶりからここまで書けた私を褒めようと思います。
あ、これは自己愛ね。
ちぶ~的ラブストーム度5
タイトル通りかもしんないけど、姉ちゃんが強烈すぎて私にはストームって感じもしましたよ。映画館だから見れた。そしてシネマパレだったから見れた映画だ...でも、誰かと一緒に見てずっと語りたくなる面白さがある映画です。