絶対こんな人になりたくないっていう人に出会うのは、ある意味ラッキーかもしれない。
悪いお手本は、いいお手本よりわかりやすい。
人っていい人にばかり会ってても成長できないから。
「新・座頭市物語」みたいな反面教師はかなり切ない結末を連れてきてしまいますけどね。
座頭市シリーズを観尽してやろうと必死。
もう、いっぱいあって順番は守っていられない。
見つけた順から見ています。
今回は、師匠に会う。
そこだけちょっとるろ剣っぽいのか。
と、流行にのろうとしたけどこちらはかなりピリリと辛みが効いている。
美談とかじゃねぇ。
大人の物語でござんす。
あら。
いっつぁんが急に若いと、ふと思う。
順番関係なく見ているから顔で判断。
物語も若さが残っていていい。
いっつぁんの旅と出会い。
義理と人情。
いつも通り。
それなのに毎回違うから飽きない。
毎度驚かされる質の高さ。
どこからどこを見てもクオリティが下がらないすごさ。
師匠に出会うことで過去との再会もある。
懐かしさとと共に、失ってしまったものを知る。
なんて、切ねぇんだ。
まだ若さが垣間見えるいっつぁんに恋が訪れてもする。
なんて、尻が青いんだ。
斬りたいわけじゃない。
斬りたくないものまで斬ってしまう。
それは、正義がそうさせる。
愛だとか恋だとか。
師匠だとか恩人だとか。
そんなことよりこの世の中で守らなきゃならねぇ筋ってもんがあるんですよ。
男、市。
この後姿に背負っている罪と罰。
人を斬ることが決してかっこいいことではないということをこのシリーズは毎度語る。
それは北野武がヤクザ映画をかっこよくしない信念と似ていると毎度思う。
だから私は、このシリーズも北野武も大好きなんだなぁ。
ちぶ~的男のいっつぁん度5
驚きの告白!いっつぁんの穢れた男宣言!ヤクザだからそうだろうと思っていたけれど、言葉にされるとショックなんですけど...ま、これで童貞だったらもっと引くか。