「歪な家族が崩壊する時」
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作品情報
※Filmarks引用 鑑賞媒体:Netflix
汚れなき子(2023年製作のドラマ)
Liebes Kind/Dear Child
公開日:2023年09月07日
製作国:ドイツ
全6話 各話:47分程度
原作 ロミー・ハウスマン
監督 イザベル・クレーフェルト ユリアン・ペルクセン
脚本 イザベル・クレーフェルト ユリアン・ペルクセン
キャスト
キム・リードレ
ナイラ・シューバース
サミー・シュライン
ヘイリー・ルイーズ・ジョーンズ
ハンス・レーヴ
ユストゥス・フォン・ドーナニー
ジュリカ・ジェンキンス
ちぶ〜的評価
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)
あらすじ…
ドイツ発の新サスペンス!2人の子供たちと共に監禁場所から脱出したレナ。捜査官たちは13年前の未解決失踪事件に関する恐ろしい事実にたどり着く。(※Filmarks引用)
結末が怖すぎる!※ネタバレ考察
ドイツ発のサスペンスドラマで、監禁モノということでかなり重い内容。
全6話なのですぐ見終われるはずなんだけど...
私は2、3話辺りで一度やめたw
実際にこういう事件ってあるので、本当に実話っぽい内容で辛かった。
でも、4話くらいから目が離せなくなった。
まずは、考察していくために人物整理から明かしていきたいと思います。
・人物整理
被害父:マティアス(ユストゥス・フォン・ドーナニー)
→ちょっと病み気味。娘を失った喪失感がでかく、人の話を聞かない。
被害者母:カリン(ジュリカ・ジェンキンス)
→もう娘は亡くなっていると受け入れている様子。過去に担当刑事と浮気した模様。
担当刑事:ゲルト(ハンス・レーヴ)
→担当刑事として長い捜査に関わってきたため被害者家族に相当感情移入している。鬱病中。被害者母にまだ未練あり。
レナと名乗る被害者:ヤスミン(キム・リードル)
→レナとして監禁されていたせいで自分を喪失。トラウマで犯人の男の声が頭から離れない。
被害者子供姉:ハンナ(ナイラ・シューバース)
→犯人を父親だと思い、育てられ、真っ直ぐに家族のために行動する。その純粋さが怖い。
被害者子供弟:ヨナタン(サミー・シュライン)
→まだ子供のため理解が追いついていない。姉に言われたことを忠実に守る。素直で怖がり。
女刑事:アイダ(ヘイリー・ルイーズ・ジョーンズ)
→事件に途中参戦したものの事件解決につながる監禁先を発見。真摯に捜査に尽力する。
・犯人
前半では全くわかりません。
私は、後半あたりに被害者の父親が犯人だったらどうしようとビビりましたw
でも、流石にそれはなかったw
犯人はあの監禁場所でも使われた軍事施設警備会社の社長ラルスでした。
動機は、本物のレナが実の母親にそっくりだったから。
彼にとってレナはお気に入りであり、永遠の”母親”だったのです。
・子供の父親
そもそもレナは監禁された当時、すでに妊娠していた。
その相手は当時付き合っていた恋人フローリアン。
直接的には表現がなかったが、多分監禁後にできた子供の父親は犯人ラルスとの子。
なので、ヨナタンの父親はラルスでしょうね。
監禁してレイプしてできた子供と考える方が自然でしょう。
ちなみに3人目の赤ちゃんも同じくラルスとの子。
だけど、出産した際に不衛生だったためレナとその赤ちゃんも何らかの感染病にかかり病院にも連れて行ってもらえなかったせいで死亡したようです。
・ハンナは汚れなき子
実は、ヤスミンが救急車に運ばれ発見&救出されたのはハンナがそうなるように仕向けていたからでした。
ヤスミンが本当の母親に似ているため(想像力があってお話上手)お気に入りだったのです。
ヤスミンを最初に発見した男を殴り気を失わせたハンナは、ラルスにこのままだとママが死んじゃうから病院に連れて行ってほしいと頼む。
(ちなみに、ヤスミンを助けようと殴られた男は犯人の遺体として使われる...)
その要望を飲み、ラルスはヤスミンが救急車で運ばれるように仕組む。
そして、回復したら家族に戻ろうとハンナに言うのです...
で、実際に後半で戻ろうとするんですよ〜!
ここが、一番怖かったんですけどw
純粋すぎるが故に、本当の家族の意味を履き違えヤスミンを支配しているハンナ...
私はこの汚れなき子は、将来本当に真っ当な人間に育つのか疑問ですねw
・ラストはこうなる!
ヤスミンは完全にPTSDに陥っていたため、頭の中から聞こえるラルスの声から逃れられませんでした。
そのため、監視カメラに映らない場所に凶器を隠し最後はラルスを殺します。
「私はヤスミンよ!」と、叫びながら...
そうしないと一生この男から逃れることはできないと思ったのでしょう。
ラルスは死ぬ間際に本物のレナの死体が庭にあることを刑事のゲルトに言い残し死にました。
その後の描写は意外にもサラッとしていて、遺体が発見され被害者夫婦は多分孫を引き取らずカウンセリングに通っている様子が映る。
(夫婦が立ち直れそうになったら引き取るかもですがね)
ハンナとヨナタンも施設で少しずつ普通の生活を取り戻す風の映像が流れて終了しました。
担当刑事もすっきりとした様子の表情で安堵という感じです。
家族とトラウマ
ネット情報を読むと、意外と子供の父親は誰?
とか、あれはどういうこと?という記事が多かった。
私は、そこは結構分かりやすいと思ったのですが最近の映画やドラマって何でも説明するからハッキリ言ってほしいのかもしれない。
そういう意味では、このドラマは説明ではなく読み取れという感じなので日頃から鍛えてないと分かりずらいかもしれませんw
このドラマの1番の見どころは、やっぱり家族とトラウマではないでしょうか。
犯人がずっと求めていた家族って一体何だったのか...
幼少期のトラウマのせいなのか...
詳細は明かされませんが、実際に日本でも海外でもこういう監禁事件は多数発生していて、映画の題材としても多い。
日本の事件だと、9年二ヶ月監禁されていた新潟少女監禁事件を私はすぐ思い出した。
映画だと「ルーム」かな。
新潟少女監禁事件は、ヤスミンよりも遥かに長い期間監禁されていた訳だから想像を絶する...
このドラマは原作があるので完全にフィクションですが...
実際の事件!?って思うほどリアルで恐ろしかった。
経緯や結末を描く描写は直接的にはないので、グロくはない。
でも、その想像させる恐ろしさがかなりエグい。
たった6話でここまでのヘビーさはなかなかない。
それでも、被害者家族や事件に関わっている人物を丁寧に描いていて人間ドラマが繊細なためどんどん引き込まれる。
歪んだ家族が作り出した狂気。
当たり前だと思って一緒に過ごしていた家族が急に消える恐怖。
下手なホラーを観るよりずっと怖かった...
重厚なサスペンスなので見応えあり!
Netflixで配信されてから1年近く経っていますが、いつ見ても衝撃的な内容です。
見逃している方にはおすすめしたい重厚なサスペンスでした!
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