金曜日に予定をぶっこみ。
土日は連休だからどんだけ遊んでも無問題。
まぁ、週明けが恐怖ですけど...
素晴らしき休日。
1週間の疲れを週末名画座 シネマパレ で洗い流す贅沢。
そして、帰ってから見た映画を思い出しながら飲む酒がうまし。
私は、幸せ者。
こういう普通の生活ができるって実は簡単じゃないってことなのさ。
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を見ると、普通とは一体なんだったか分からなくなる。
シネマパレの裏・秋田ゆかりの映画特集もいよいよクライマックス。
大トリは、ソフト化不可能な超カルト映画。
まさか、秋田の劇場で見れるとは思わなかった。
日本のカルト映画と言えばコレ。
タイトルからしてヤバい香りプンプン。
よっ。待ってましたっ。
本当の秋田ゆかりの映画はこれだったに違いない。
差別用語(今は)はタイトルから。
そもそもこの所業はマズい。
やっちゃいけないことに堂々と手を出す石井輝男。
エロ&グロ。
おどろおどろしい描写。
危険で奇怪な佇まい。
色々と私の想像外だった。
普通とは一体なにか。
真っ向から自分のものさしを否定される。
私は、何を見ていたんだっけ。
わからん。
のに、面白い。
なんだ、こりゃ。
たっぷりのエンターテイメントじゃないか。
"普通"の人を寄せ付けないのはもったいない。
これは、意外とまともに狂っているカルト映画です。
これを見るにあたって、暗黒舞踏を予習。
夜にユーチューブで鑑賞。
寝る前に見たことを後悔。
まるで、呪いにかけられているような気分になる。
不気味の最上級。
怖いっていうか、キモい。
この暗黒舞踏を取り入れた奇形人間たち。
土方巽先生(秋田出身!)の独走が激しすぎてだんだん慣れてくる。
目がギョロ。
手がガバっ。
奇形なのは体だけなのか。
もう、あの動きは必要なのか。
何もかもが疑問形。
エログロより体型と動作がキモキモ。
ここまでやっていただけると、褒め言葉しか出てきません。
私は自分が結構真面目な人間なのだと思い知った。
急に笑いが襲う。
思いもしないところから、秋田弁が聞こえてくる。
間違いなく完全なカルト。
ラストにこんなに畳み込んでくるなんて。
私、初めて。
と、男性が女性に言われて喜ぶ言葉を言ってみたくなる。
それくらいのぶっ飛び。
普通という言葉はここには必要ない。
何でもアリ。
これが、本物の映画の自由ってやつ。
もし、将来ソフト化されたのなら日本という国もまだまだ終わっちゃいないと思えるのにな。
と、エラそうに思うホラー好き女でありました。
ちぶ~的乱歩度5
全集というくらいなので一応乱歩的な要素は詰め込まれている。人間椅子が特に素晴らしい。もっと見たかったし。座りたくはないけども。