週末は予定がもりもり。
で、今週の週末もシネマパレへ。
なんせ今月はホラー色濃いめですから、通わないと。
来週は、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』だし。
と、思ってたのに....
起きれず。
ヒール高めのブーツで全力疾走したものの...
まさかの上映開始時間ちょうどにバス停に到着するという大失態。
1分でも見れないのは嫌なので、途中入場という選択はなかった。
しょうがないから、次の回で「人斬り与太 狂犬三兄弟」を鑑賞。
どうせなら普通に遅れた方が諦めつくのが早いですね。
苦手な任侠映画に挑戦。
深作欣二監督&菅原文太主演の「現代やくざ」シリーズ番外編らしい。
もちろんシリーズは予習していない。
でも、冒頭で与太のことはわかっちゃうから無問題。
文太兄貴が大暴れ。
狂犬なんかよりもっとたちが悪い。
ヤクザ界でもやっていけない奴がいる。
このカリスマ力、もはや神の域。
本当の任侠映画には、人間のクズがいる。
こんな奴には絶対になりたくないというお手本がある。
そう思わせないといけない義務。
カッコイイ任侠の世界などない。
血生臭くて、欲にまみれた奴ら。
そこには、足を踏み入れたくない果てしない恐怖が広がっている。
中途半端だと悪を正当化してかっこつけただけの陳腐な作品になる。
だけど、これは違う。
私が思う任侠映画の要素がすべてある。
冒頭で最後まで見れるか不安になるほど。(特に女性目線だと)
辺りかまわずヤル。
正々堂々と真正面から。
自分のポリシーと狂気。
姑息なやり方はしない。
足で走って。
拳で殴って。
口で吐き捨てる。
それが人斬り与太。
誰の手にも負えないレベル。
それなのに、情に熱くて女の涙に弱くて。
これ、ラブストーリーか。
と、思うくらいに胸キュンだったり。
ホラーですか。
と、言いたくなるくらいにひんやりしたり。
横画面で文太兄貴が大暴れ。
染まる色で切り替わる画面に心情を予想する。
センスとユーモアと合間でチラつく温かい愛。
お初にお目にかかった文太兄貴の活躍。
しかと見届けましたぜ。
ヒロインの渚まさみは、秋田育ち。
確かに色白美人。
脱ぎっぷりもよくセリフなしの表情のみの演技に女優魂をビンビン感じる。
ラストシーンまでぬかりはない。
文太兄貴の相手をできる女はこの人しかいない。
秋田人としてなんだかとっても鼻が高い。
金、女、地位。
それが一番ストレートな世界で生きる男の物語。
人間のクズは人間のクズとして生きるしかない。
血で染まった手は、血で洗い流すしかない。
終わりなき連鎖からピリピリと伝わる恐怖。
愛と狂気は紙一重。
人斬り与太の無様な姿と"ラーメン"を重ねる。
あぁ。
やっぱり、仁義なき戦いも見なければなりませぬ。
ちぶ~的三兄弟度5
邦衛が邦衛!そのまんま!兄貴への崇拝ぶりがハンパない。三谷昇のヘビ好きもたまらない!文太兄貴...