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妖怪大奮闘(三十路女)「妖怪大戦争(1968年)」

今日でまさかの三十路。
 
なんでハッピーバースデイって言うんだろう。
 
この年で何も変わっていない気がする。
 
何もできていない気がする。
 
一応それなりにやってきたつもりなのに、ただ三十路になっただけ。
 
と、去年も同じようなことを書いたような。
 
 

 

妖怪みたいに年をとらなければもっと気長にやるんだけど。
 
 
どうせなら妖怪三十路女(わたくし)も「妖怪大戦争(1968年)」の仲間に入れてくれないだろうか。私の方が怖がらせられるに違いない。

妖怪大戦争(1968年)」

 

 
解説....
『妖怪百物語』に次ぐ「妖怪」三部作の第二弾。1751年、伊豆半島に4000年の眠りからさめた西洋妖怪・ダイモンが現れた。生き血を求めて人々におそいかかるダイモン。その正体を見抜いた河童や油すましたちは日本妖怪軍団を組織、圧倒的な力を持つダイモンに健気に挑んでいく……。

 

 

これもどうしても見たかったけれど、疲労困憊のため断念。

 

仕方がなくDVD鑑賞。

 

やっぱり借りてよかった。

 

期待以上。

 

妖怪界の有名人たちが総出演。

 

日本の妖怪たちよ立ち上がれ。

 

西洋妖怪なんぞに日本を乗っ取られてたまるか。

 

と、日本妖怪たちのプライドをかけた戦いと熱い愛国心がさらに心を揺さぶる。

 

 

はっ!
 
と目が覚めるような感覚。
 
これが60年代の日本映画の面白さ。
 
工夫に工夫を凝らした妖怪の造形。
 
被り物だと分かってるのに、妙なリアリティがあったりして。
 
日本の妖怪たちを見て懐かしい気持ちにもなる。
 
昔、河童がいるという噂のあった沼があった。
 
そこは、神社で真夏でも暗くて涼しい。
 
その沼でよく肝試しをして遊んだ。
 
劇中に出てくる沼とそっくりで余計引き込まれた。
 
妖怪なのに、心は優しい。
 
みんなに怖がられるのに、妖怪は人間が好きなのだ。
 
そして、我々人間も妖怪が存在することを密かに期待している。
 
相思相愛とはこのことを言うんじゃないか。
 
 

 

やっぱりお気に入りの妖怪は河童。

 

顔がよくできた被り物で、体は緑色を塗りたくった人間。

 

瞬間移動に結構時間がかかる驚き。

 

きっと走った方が早い。

 

でも、かわいいからつい待ってあげたくなる。

 

特に得意技はなく、元気が取り柄。

 

こういう人、集団の中に一人は必要。

 

ま、妖怪だけど。

 

ムードメーカーってやつです。

 

から傘小僧もお気に入り。
 
ベロが長すぎて妖怪たちに意思は通じるが話すことはできない。
 
どうみてもキュートであり、怖がらせ要因としては能力不足。
 
ラストの戦いまでただのお飾りだと思ってすみません。
 
 
親近感がわいてしまうのは、方言を使う妖怪がいるということもあるのかもしれない。
 
油すましは大阪弁だし、めっぺぼうは熊本弁。
 
日本に棲みついているからこその日本臭さがたまらない。

 

 

 

どの妖怪も愛嬌があってかわいい。
 
鉢巻をしてみんなで力を合わせるところなんて微笑ましすぎてにやにやする。
 
日本妖怪たちの団結力。
 
日本という国に生まれた誇り。
 
まさかこんなに楽しいとは。
 
本物の妖怪が見たい人には、超絶おすすめ。
 
日本人がみるべき素晴らしき妖怪の世界が待っている。

 

 

ちぶ~的妖怪万歳度5

この世界観、大好き。三十路になってしまった憂鬱さを吹き飛ばすほどの愛おしさでいっぱい。