我が家の居間は狭い。
慣れているので何とも思わないけど、時々ものすごい広いリビングに憧れたりする。
この年になると家族団らんの時間もそんなに必要とは思わない。
というか、そんなことをしなくても好き勝手に交流しているからだけど。
大きなソファーに大きなスクリーン。
ドカッと物凄い幅をとってゆったりしたい。
もし、将来そんな家に住むことができたなら私の老後は絶対に幸せだと思う。
そして、でかい画面でホラーを見まくれば長生きできそうである。
「リビング・ブラッド」は、血まみれ少年に遭遇すると長生きできないので要注意。
解説...
謎の失踪事件が相次ぐシャロー・バレーの森で発見された全身血まみれの少年。その血は複数の人血が混在し、指紋の照合も複数の人物を特定。それらは全て、森で消息を絶った人々の物だった。少年は殺人鬼の犠牲となった失踪者たちの怨念の結晶体なのか?生き物のように動き回り、呪いを撒き散らす黒い血。呪いを解くためには殺人鬼を探し出すしかない。保安官のジャックは捜査を開始し、謎の解明に挑むが…。
今回は真面目に頑張ったのかと思ったアルバトロス作品。
が、見れば見るほど謎が深まる。
ホラーの要素をいっぱい詰め込んでみた作品。
きっと最初から意味など用意されていなかった。
なにがなんだか分からない。
きっと阿藤快も「なんだかな~」って言うでしょう。
全裸血まみれ少年のインパクトはとてもいい。
なのに、意味不明の少年にちょっと扱いがひどすぎやしないだろうか。
血だらけのまま拘束。
服も着せない。
人権を思いっきり無視した対応。
深まる疑念と正体への興味。
どちらさんですか?
と聞きたいところだが、少年は筆談しか受け付けない。
こだわりの血文字で。
意思疎通ができなくても、明らかに普通ではないので最初から殺人鬼扱い。
ここらへんまではオカルトだと思っていたのに。
サスペンスな方向に行ってみたりもする。
とってもアクティブな展開に飽きはしないが、謎が謎を呼んでいくだけだったので、ず~とっ頭からクエスチョンが離れない。
明かされない正体はいいが、ファイト一発的なラストの出現には驚愕と落胆。
思わず、さらに「どちらさまですか?」と聞きたくなった。
ハードロックなエンディングソングをかけて終わらせとけばそれなりのホラーになると思ったら大間違い。
が、やっぱり嫌いじゃありません。
もし、こんなにもやりすぎてなければそれなりの作品になったのではないだろうか。
たぶん....ね。
ちぶ~的ブラッド度5
とにかく血みどろ。真っ赤か~なこだわりが止まらない。すっぽんぽんだけど赤いのでギリ見えない。その配慮必要だっただろうか。