お腹がすくと余計短気になります。
どうしようもできません。
年々食欲旺盛になっている気がします。
私はこれ以上どう育ちたいのでしょうか。
身長が伸びるわけでもないのに無駄に食してしまう。
腹八分目では物足りないのです。
どうせ食べるならおいしいものが食べたいし。
色気より食い気が遥かに勝っております。
太るからといって我慢は体によくありません。
今日死ぬと思って人生楽しまないと損ですからね。
「メルシィ!人生」みたいに人生って本当に何が起こるか分からないびっくり箱みたいなもんですから。

「メルシィ!人生」
解説...
コンドーム会社に勤めるいたってまじめなだけが取り柄の冴えない中年男性ピニョン氏。妻子にも見捨てられた彼に追い討ちをかけるように、20年勤めた会社からクビになることを聞かされる。思いあまって身投げをしようとしたところを隣の部屋の老人に助けられる。事情を聞いた老人はクビにならない方法をピニョン氏に伝授する。翌日、会社宛に男と情熱的に抱き合うピニョン氏の写真が送られてくる。これを見た経営陣はゲイ差別との糾弾を怖れてピニョン氏の解雇を撤回する。ピニョン氏の思惑は見事に成功したわけだが、当然周囲の見る目はすっかり変わり……。
見た後にありがとうと思わず言いたくなる映画。
フランスは偽善になりがちな内容をきれいごとにしない。
自然と心にすっと入り込む。
誰だって一度はつまずく人生。
一生懸命頑張っていても必ずしも評価されるわけではない社会。
人生は不平等で皮肉。
それでも人は生きなくてはならない。
人生のどん底に落ちてしまった男を変えたたった一つの行動。
人生捨てたもんじゃないと思える、生きることに疲れた人へ捧げる応援映画。
主役はさえない中年男で経理の事務員。
主演が男性だとあまり感情移入できなかったりするのになぜかこれは共感。
大共感。
きっとこのおっさんの苦労が手に取るようにわかるからだろうか。
経理という仕事の地味さ。
なかなか評価されにくい部署なのに、実は責任重大な仕事。
ただ座って楽そうに見えてしまう。
しかも男性だったらなおさらそうかもしれない。
ビニョンが落ちたどん底は自分も一度、足を踏み入れた場所。
悔しくてどうしようもできなくて、もがくことしかできない。
社会の壁はこんなにも分厚かったのかと嘆く。
私の場合は時間と友人が傷を癒してくれた。
それもないビニョンの立場で考えると想像したくないくらい怖い。
でも、人生はそこで終わらない。
終わらせない。
現実もそうだ。
どんなどん底にも人生にはそこからの抜け道が用意されている。
感動作だと侮ってみてはいけない。
ここからのサクセスストーリーは、爽快で軽快に社会を皮肉った先にある。
ゲイという切り札は強烈で皮肉めいている。
自分は昨日と同じなのに周囲の目線が変わる。
真実は所詮どうでもよくて、地味な男の"正体"を皆は求めていたのである。
窮地をウソの不利で有利に変える。
ゲイを腫物みたいに扱う社会をうまく手玉にとって。
社会に殺されそうになった男が社会に復讐する。
一つの行動が大きく変える人生。
まずは、自分を愛そう。
平凡で面白みがないからこそ心地いいっていうのもほめ言葉。
世間なんてもろくて軟。
あてにならないことばかり。
自分を抱えきれなくなったら捨てたっていい。
そしたら昨日とは違う自分が見えてくるかもしれない。
初めまして、新しい自分。
ありがとう、人生。
人はそうやって何度も生まれ変わって生きていく。
ちぶ~的ビッチ度5
ビニョンの元妻がビッチでかなりイライラした!が、レストランでビニョンが元妻に物申すシーンが快感!拍手するくらいスカッとした。あんな妻にはなりたくない。