ホラー映画さえあれば!

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袋道「袋小路」

秋田県の就職率は飢餓状態。

 

仕事を選べるような環境ではない。

 

生きるために、自分のスキルや好みがどうこうではなくしょうがなく選択している人も多い。

 

だけど、仕事というのは合わなければ職場が地獄と化すだけだ。

 

怖ろしき社会生活。

 

出口はどこにもない気がしてくる。

 

袋道に置いてけぼり。

 

経験や学歴不足だと個人のせいにすのは無責任じゃないだろうか。

 

社会でいう"無能”な人はどうすればいい?

 

社会は無能を有能にしようとする力も持っていないのか。

 

と、最近国に怒っている。

 

年を取ると、身近なことより国が気になるのだ。

 

 

「袋小路」もまったく見えない出口。
 

「袋小路」

 

あらすじは...
ハゲ上がって特異な風貌の中年男と、妙に物憂げな若い娘という風変わりな夫婦が新生活を営もうと全財産を投げうって古城に移り住む。しかし隔離されたその城にギャングが侵入し……。

 

またまたポラちゃん初期作品。

 

老いとはこんなにも勢いを失速されるものかと残念でたまらなくなる。

 

近年の作品とは全く違うようにも思える作風ばかり。

 

これも穏やかな鋭さが納得させる怖さがある。

 

きったない古城。

 

奇妙な年の差夫婦。

 

突然やってきた訪問者。

 

始まってしまった連鎖。

 

止めることのできない愚行は潮が満ちるように迫るだけ。

 

 

全く釣り合っていない夫婦。

 

チラホラと垣間見える倦怠期に火がつく。

 

奔放な妻に振り回される夫。

 

人生はお金だけでは完全な幸せは手に入らない。

 

幸せは自己満足。

 

自分から見れば幸せなはずなのに、相手からは全然違って見えたりする。

 

愛は誰のものにもならない。

 

結局は、思い込んだ勝ちな気がする。

 

女は男を利用する生き物だ。

 

その方が楽に生きられると知っているから。

 

体で言葉で男を操るのは損得勘定で物事を考えがちな女の必殺技な気がする。

 

 

 

どこかコメディをチラばせて皮肉った展開は新鮮。

 

白黒の映像だからこそ味が出る。

 

出演者のバランスもとてもいい。

 

特に、カトリーヌ・ドヌーヴの実姉であるフランソワーズ・ドルレアックの小悪魔っぷりはハマってた。

 

背中の空いたドレスにたばこの煙。

 

本心を見せているようで肝心なことは決して見せることはない。

 

ミステリアスでセクシーな画に見とれる。

 

男はこんな女に魅了されるのだろうか.....

 

出口のない迷路。

 

抜け出せない奴は誰だ。

 

始まってしまった日常の変化。

 

ちょっとした変化が狂わせる。

 

袋小路に入ったら最後。

 

人は何かに囚われて生きている。

 

 

ちぶ~的ビッチ度5

冒頭からなかなかのビッチ。なぜこんなおっさんと結婚したのか分からない。たとえお金のためだろうと最低限の自分のラインを越えた人じゃないと普通は無理だと思う。