この前ゲットした割引券2000円分。
系列のお店で使える素敵な券。
居酒屋とか焼肉屋でも使えたけど、行ったことのないとんかつ屋さんに行ってみた。
一人1150円(だった気がする)のガッツリランチ。
好きなかつを3種類と、ご飯とみそ汁、デザートがつく。
朝飯を抜いて意気込みましたが.....
予想外のボリュームに、参りました。
「眼には眼を」を後半にはすぐにでも降参したくなるほどのじんわり恐怖。
あらすじは....
砂漠の国シリアの小都市トラブロスの病院の、仏人医師ヴァルテル(クルト・ユルゲンス)はひょんなことから、一人の男につけ廻され始めた。--その男の妻の診療を彼が断ったため、病院へ向う途中、車が故障し、男は病妻を連れ、歩いてやっとたどりついた。更に悪いことに、宿直の若い医師が誤診し、手遅れになった。これらの不幸のもとは、みんなヴァルテルにあると、その男--ボルタク(フォルコ・ルリ)は思っているらしいのだ.......
私の愛読書「トラウマ映画館」でも紹介されていた傑作復讐サスペンス。
ずっと見たくて見たくて待ち望んでいた。
発掘良品コーナーは映画ファンの神様だ。
韓国映画の復讐なんて蛇足かもしれない。
そう思ってしまうくらいの本物の復讐をここに見た。
果てしない荒野。
続く苦しみ。
異国の地で男がハマってしまった落とし穴。
これは不条理と言えるのだろうか。
迷うところがまた面白い。
医者という職業。
命を救うという行為。
それは、神にも成りえるし悪魔にも堕ちてしまう人間の中で一番恐ろしい職業ではないか。
そして、医者は職業という幅を超えてしまう域にあると思う。
ヴァルテルは迂闊すぎた。
毎日に慣れ過ぎていた。
人を救うという習慣。
見慣れた惨状。
神にでもなった気で命の重さを風化させてしまっていた。
ボルタクは残酷だろうか。
神に手をさしのべてもらえなかったのは、運命だと自分だったらあきらめきれるだろうか。
怖ろしい怖ろしい復讐劇。
じわじわと襲ってくる。
露骨な怖さじゃない。
優しくして味方のふりをしてほくそ笑む。
生きるためにはそれでもすがりつかなければならない屈辱。
言葉にしてしまうと残酷なのに、ボルタクへの同情は最後まで捨てきれない。
ボルタクの言いがかりにすぎないはずなのに、なぜか恨み切れない。
生きる意味を失った悲しみ。
それと同じ目に遭わせたいという衝動。
ほんの少し、医者であることを放棄し無責任な対応をしたヴァルテルの方が傲慢に見えてくるから不思議だ。
怖いのはそれだけじゃない。
異国の地。
異国の宗教。
そこには本当の意味での味方がいない。
どこへ行っても何をしても異文化には超えられない壁がある。
復讐。
それは、体を刻んで血を流すことじゃない。
本当の恐怖はそれじゃない。
味あわせよう。
同じ苦しみを。
死体が最初に腐るのは眼。
その眼に暗闇を見せてやる。
死にたいと願いたくなる苦しみを。
質問しよう。
そのあとは沈黙を。
たっぷりの沈黙の後には、ただただ死ぬまで渇きを与えてやる。
終わりなんてあるものか。
永遠にそれは続いていくんだ。
その復讐は深い悲しみに満ちた真っ黒で完全な憎しみ。
ちぶ~的トラウマ復讐度5
こんなにも果てしない絶望しか見えない復讐を見たことがない。見終わってから、猛烈に喉が渇いた......