なんでだろう。
毎年のようにストーブの調子が悪い。
今のストーブは新しいのにすぐ喚起の表示が出る。
私の部屋はそんなに汚いのだろうか。
それともこの私のせいだろうか。
喚起してなんとかなるならまだいいが、喚起しても表示が消えないときはどうすればいいのだろう。
あぁ、腹が立つ。
今年の冬もこんな調子だろうか。
..........
すでに寒い....。
「汚れた血」は寒い季節を感じさせないほどの迸る愛で綴られる。
ハレー彗星が再び近づく近未来を舞台に、才人カラックスが展開するSF的なフィルム・ノワールにメロドラマの要素が溶け込んだ作品。愛なきセックスによって伝染する“STBO”という奇病が蔓延するパリで、男がメトロで死ぬ。友人マルクは金貸しのアメリカ女に殺されたのではと疑うが、マルクも彼女から汚れた金を借りていた。その返済のため、ある製薬会社が開発した“STBO”の特効薬を盗み出そうと計画するが…。
解説.....
ハレー彗星が再び近づく近未来を舞台に、才人カラックスが展開するSF的なフィルム・ノワールにメロドラマの要素が溶け込んだ作品。愛なきセックスによって伝染する“STBO”という奇病が蔓延するパリで、男がメトロで死ぬ。友人マルクは金貸しのアメリカ女に殺されたのではと疑うが、マルクも彼女から汚れた金を借りていた。その返済のため、ある製薬会社が開発した“STBO”の特効薬を盗み出そうと計画するが…。
レオス・カラックス監督作品。
塵が一つもない。
どこもかしこもレオスのこだわりで固められている。
完璧主義で計算しつくされた洗練な映像が愛を表現する。
愛のないセックスをウィルスにして、レオスは愛を問う。
本物の愛の形はどんな形だろうか。
本当の愛を知っている人間はこの世にどれくらいいるのだろうか。
人間離れしたドニ・ラヴァンのルックス。
陶器のように、か弱く美しいジュリエット・ビノシュ。
二人が織りなす愛は静かで遠くて熱い。
印象的なカット割りが多く、沈黙の使い方が幻想的。
特に、ドニが疾走するシーンは爽快で強烈。
愛を体で表現する。
愛に言葉はいらないから。
止まらない愛は、自分を見失うほどの恐ろしさも兼ね備えている。
それを静かなる愛でみつめるジュリエットは、ピュアの塊。
化学反応が生み出した名演技だった。
愛は皆に与えられた。
決められていない形。
どこから来てどこに行くかも分からない。
自分すら知らない間に愛はある。
愛がないセックスは罪だろうか。
愛がないセックスにも愛はあるのではないだろうか。
この愛という定義は非常に曖昧で当てにならないから。
愛は、友情や恋愛、家族からだって生まれる。
形が違うだけで結局は全部が愛。
そして。
愛は幻想としても現れる。
愛はどこからでもやってこれる。
それなのに、気まぐれで儚い。
だからこそ、疾走する愛は逃しちゃいけないんだ。
体で感じ、走れ。
ありふれているけど、全部違う。
本物の愛は待ってくれない。
だから、消えないように抱きしめる。
純粋な愛で汚れた血を洗い流す。
やっぱり、人は愛で生きる意味を知る生き物だと思う。
ちぶ~的ドニ度5
ドニの顔が個性的過ぎて見慣れるまで猿の惑星の人にしか見えない。ものすごくSF顔だと思う。