半年働くと、有給が10日つく。
使うことはないと思ってたけど、そろそろ疲れたので使ったる。
水日休みは本気で遊べなくて不完全燃焼。
久しぶりの連休、楽しみたい。
「そして父になる」は、楽しい内容ではないけれど考えさせてくれる映画です。
あらすじは....
申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。
ある日、突然揺るぎなかったことが崩れ出す。
我が子が我が子ではなかった。
そんなことが本当にあったら自分はどうするだろう。
見終わった後もずっと考え続ける。
自分だったら.....と。
親子は血でつながっている。
が、それだけではない。
子供の混乱。
親の苦悩。
やわらかい余韻が涙と共に止まらない。
何もかも手に入れてきた野々宮良多(福山雅治)とその妻みどり(尾野真千子 )の家庭。
裕福ではないけれど、子供との時間を大切にする斎木雄大(リリー・フランキー)とその妻ゆかり(真木よう子)の家庭。
環境も愛し方もまるで対照的な家庭。
そんな2つの家庭がいきなり逆転する。
どうしてこんなことになってしまったのか。
理由への怒りはやがて無意味になる。
それ以上に子供たちの方が大切だからだ。
罰は時間と法律で消えるかもしれない。
だが、その余波は消えることがないかもしれない混乱になって人生に降りかかる。
終わりが見えない苦しみ。
人は環境で作られる。
染みついた環境が自分を形成する。
たとえ、順応するのが早い子供でもそれが一瞬で消えてしまったときの混乱を想像するだけでつらい。
6年。
この時間が親子にどう問いかけるのか。
嫌味にしか見えない良多目線がどちらかというと中心。
だけど、私はいつの間にかみどり目線で見てしまっていた。
母と父は大きく違う。
母は、子供が生まれる前から子と繋がっている。
父は、子が生まれてから日々父親としての自覚を実感していく。
みどりが良多を責めるシーンは、母と父の違いをはっきりと描写している。
母は、"母になる"。
父は、"父になっていく”なのだ。
「そして母になる」ではなく、「そして父になる」にしたところにこの映画の視点が見える。
父性というのはどこか見えにくい。
自分で子供を産むわけではないから、父としての自覚をもつのは葛藤や苦悩から始まるだろう。
ラストを見て思う。
"父"と子はどこで繋がるのだろう。
途中、差し込まれていた無音で流れる景色の映像を思い出す。
車がその中を滑走していく。
まるで、それは父には与えられなかった空白の時間を埋るかのようだった。
父は、自分の体の中から生まれるということではない変わりに、もしかしたら母とは全く違う場所で強くつながっていくのではないかと思った。
ちぶ~的ババ度5