『子供が子供を産んだ。』
母親というのは、子供を産めば自動的に母親と呼ばれる。
でも、子供を産んだからと言ってすぐ本当の意味での"母親”になれる人は少ないだろう。
きっと、何年も育てて自分自身も本当の意味で大人になったとき"母親"になるのだ。
最近は、虐待のニュースが後を絶たない。
これを見て、考えてしまった。
自分の子供に手をあげる親は、この映画の母親のように子供のまま子供を産み育てた人なんだと。
見終わった後に、とてつもなく虚しい気持ちになってしまった...
17歳の娘に子供ができた。
そんな娘に女として嫉妬した母親の暴走。
上辺だけ見れば、ただの性欲に狂ったバカな女の話。
でも、果たして本当にそうだろうか。
私は、この女の果てしない孤独を感じて痛々しかった。
所詮、セックスは孤独を埋めるためのツールにすぎない。
要は、彼女は愛されたくて愛したくてたまらなかったのだ。
誰かに必要とされ、存在価値を示したかったのだと思う。
興味深かったのは、もう一人の母である17歳の娘だ。
まさしく子供が子供を産んだのに、一番母親らしかった。
母親に年齢という基準はない。
まっすぐに子を愛し、責任を持てる強さがある人のことを母親というのだ。
母と娘の対比がすべてを物語っているのだと思う。
結局は、女も母も娘も一人の人間だということ。
母親だって十人十色ってことですよね。
ちぶ~的マザー度1
マジでクソババァ!と、最初はイラつきましたがだんだん慣れました(笑)意外と学びはあります。
本日紹介した映画は...
母という名の女 (2017)
LAS HIJAS DE ABRIL/APRIL'S DAUGHTER
- 監督 ミシェル・フランコ
あらすじは...- 海辺の家に姉妹で暮らす17歳のヴァレリア(アナ・バレリア・ベセリル)と姉のクララ(ホアナ・ラレキ)。クララは妊娠中のヴァレリアのために、疎遠になっていた母アブリル(エマ・スアレス)を呼び寄せる。アブリルは娘たちやお腹の子の父親マテオ(エンリケ・アリソン)と徐々に打ち解けるが、生まれた女の子の世話をしているうちに独占欲が芽生え……。
(Yahoo!映画より引用)