なんだここは?
無法地帯か。
いきなり大仕事をやらせようとする。
ムチャブリばかり。
対価は特にない。
命令すれば言うことを聞くと思っている。
ブラックにもほどがある。
こんなやり方でいつまでもできるものか。
飼い犬に噛まれるなんてことはそんな遠い話じゃないだろう。
その時、驚いても遅いんだぞ。
と、口には出せないのでここで吐き出す。
「デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森」も"驚きのラスト"やらに驚いてからでは遅いだ。
あらすじは.....
そ れ は 狂 気 か 幻 か 、 そ れ と も ・・・ 。
リチャードは、再婚相手のシンシアと幼い息子ダニー、そして前妻との娘サディを連れ、ニュージャージーの森へキャンプに出かけた。思春期のサディとは関係がうまくいっておらず、この旅が、家族の絆を取り戻すきっかけになるはずだった。しかし、彼らが足を踏み入れたのは、伝説の悪魔“ニュージャージー・デビル"が棲むとされる、忌まわしき森。所詮は伝説だと高を括っていたリチャードだったが、周囲では動物の変死や奇妙な物音が相次ぎ、遂には森の中で出会った青年が、謎の失踪を遂げてしまう。恐怖におののく家族の眼前で、突如何かに取り憑かれたように豹変するリチャード。その時、彼らの背後で、想像を絶するほどけたたましい、何者かの咆哮が響き渡る …。
家族がうまくいっていない。
そんなときはキャンプに行くらしい。
父ちゃん以外は気が進まないキャンプ。
どんよりな気分でキャンプはつらい。
それに加えて父ちゃんが最初からおかしい。
どんどんおかしくなる。
どうした、父ちゃん!
そんな不安が加速する。
家庭の不和は一体どこから?
不健康の塊(見た目)=父ちゃん。
目の下にクマ。
最初から苛立ちが隠せない。
ワンコがいなくなって騒ぐ無邪気な息子。
何やらすでに父ちゃんが怪しい。
異様に若くてきれいな妻。
やっぱり怪しい。
超美人の娘が反抗期の絶頂期。
結構なクソガキっぷりに、この年頃の女子を持った親は大変だろうと同情する。
森へ行く。
父なりの目的があるらしいが、どんどん奥に進んでいくにつれて家族の雲行きも怪しくなる。
不安定が不安定な場所に行く。
やがて狂気が香ってくる。
真実味のない都市伝説と怪しい父ちゃん。
悪魔はどこに棲んでいるのか。
また一人、また一人と消えていく。
と、同時に疑惑と不信が募る。
窮地に追い込まれる家族。
家族の絆が試される。
平穏では見えない愛。
危険が家族の愛をむきだしにしていく。
子を持つ親は意外と感動 してしまうかもしれない。
幻の定義はどこだろう。
見えてしまったらそれはもう現実じゃないのか。
全員に見えないと現実は現実にはならないけれど。
ホンモノだと信じて疑わないこの現実は、非情に嘘くさくあてにならないものかもしれないと思ってしまった。
そして。
驚きのラストに、騙されてなんだか嬉しい。
マジっすか。こっちっすか。
と、紙兎ロベの先輩みたいになっちゃいます。
ちぶ~的デビル度5
だんだん何がどう怪しいのか分からなくなったり。疑えば疑うほど怖くなったり。本当の悪魔は不信の中にいるのですね。