☆ちぶ〜的ざっくりあらすじ☆
車の故障で修理工場に行ったら、逃避行中の殺人鬼カップル。無理矢理な難癖をつけられてこの二人に執拗に追い詰められていく。
『サディストより絶望的な人種。』
世の中には、到底分かり合えない輩がいる。
他者を傷つけたり、貶めたりすることで快楽を覚える人間。
そういう奴らは、自分がこの世で一番可哀想な人間だと思っている。
まさにこの"サディスト"もそうだ。
でも、もはやこれはサディストではなく良心を持たない悪魔のような人間だった。
それくらい不条理な展開でしたね。
60年代でこの題材はやばい気がする。
当時、ここまで不条理な映画ってあまりなかったと思う。
報われる人が誰もいない現実をストレートに描いている。
実際、それがリアルだとも思う。
悪魔のような人間は、残念だけど存在するから。
殺人鬼の男を演じたアーチ・ホール・Jrは、顔面が狂気(笑)
だから、説得力がありすぎて本当にサイコなのかなと思うレベル。
あの目つきが本当に気持ち悪かった…
正直、全体的には中弛みをするので途中で眠くなる。
もっとシュッとした構成にしてくれれば怖さも倍増しただろう。
それでも、不条理ホラーとしては良作ではないだろうか。
現代でもこんな事件は普通に起きているだろうから。
サイコホラーの歴史を知るにはいい作品と言えるでしょうね。
本日紹介した映画は、こちらでした↓
サディスト (1962)
THE SADIST/PROFILE OF TERROR
- 監督 ジェームズ・ランディス