『真実より証拠。』
本当にあった連続殺人事件がモチーフ。
韓国の司法はどうなっているんだと叫びたくなるくらい不条理。
日本とあまり変わらないかもしれないが...
時効なんて法律は、本当にいらない。
犯人は分かっているのに立件できない歯がゆさ。
法をすり抜けて、悪魔は生きている。
犯人に踊らされるキム・ユンソクと嘲笑う犯人を演じたチュ・ジフンの怪演が最後まで素晴らしかった。
これが、本当にあった話だなんて信じられない。
こんなに胸くそが悪くなる現実があっていいのだろうか。
結局、証拠がなければ犯人だと断定できない。
言い替えれば、証拠がなければ完全犯罪は成立するのだ。
被害者の家族の気持ちを考えると胸が苦しくなった。
人間の顔をした悪魔に、たまたま関わってしまっただけで奪われた命。
家族は、亡くなったと分かっていても帰って来るのではないかという希望を捨てられない。
日本にも暗数殺人は絶対にある。
死んでも分からない真実に、死ぬまで苦しめられる人がいる。
エンドロールの一文が心にズシンと重く残りました。
ちぶ~的真相度5
事件を憑りつかれたかのように必死に調べる刑事の執念がカッコよかった。
本日紹介した映画は......
暗数殺人(2019)
DARK FIGURE OF CRIME