「観光客だからって調子に乗っちゃいかんね!」
⭐️作品情報
本日の映画🎞️※Filmarks引用
鑑賞媒体:ゲオの宅配レンタル
べネシアフレニア(2021)
Veneciafrenia
製作国:スペイン
監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本 アレックス・デ・ラ・イグレシア
ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
キャスト
イングリッド・ガルシア・ジョンソン
カテリーナ・ムリーノ
コジモ・ファスコ
シルビア・アロンソ
ゴイセ・ブランコ
ニコラス・イロロ
アルベルト・バング
⭐️ちぶ〜的評価
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)
⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ...
スペイン人の男女仲良しグループが、カーニバルで賑わうイタリア・ヴェネツィアを観光中ヤバいピエロと出くわす...
⭐️観光客が環境を汚染している!?
実は、このホラー映画は社会問題を風刺している。
海外からの観光客の増加でベネチアは、環境汚染に苦しんでいる。
基本的に観光客は歓迎される存在。
でも、増えすぎるとただの公害と化してしまう...
しかも、そんなにお金を落としてくれない。
日本でもコロナ明けを経て、外国からの観光客が増加し嬉しい悲鳴が上がっている。
が。
その反面、ベネチアとは規模が違えどやはり観光客のマナー違反でゴミが捨てられたり、騒音が酷かったりと...(マナーが伝わっていない可能性もあるし)
地域の住民が迷惑するというニュースはよく見かける。
そもそも日本にはゴミ箱が少ないことも問題になっている。(地下鉄サリン事件の影響もあると思うが)
観光税をもっと取るべきだという声も上がっている。
そう考えるとこの映画は、日本人にとっても人ごとではない社会問題ホラーだ。
⭐️ジャッロ映画のオマージュ?
この映画を観て、もう一つ特記したいのはジャッロ映画愛を感じるということ。
名作オカルトホラー「赤い影」を感じさせるシーンがあったり。
「リサと悪魔」のように、美しい景色に迷い込む展開は、イタリンホラー映画好きにとってはウアウハであろう。
私もベネチアで迷ってみたい...
美しいイタリアを堪能できる作品だ。
ちょっと色合いがダークなのは残念ですが...
この映画を観てしまうと、観光客にはなりたくなくなるので...
見るだけで我慢するとしようw w
⭐️珍しい展開!
ただ殺した!
とか。
ただあいつが悪い!
とか。
そういう展開ではない。
普通のホラー映画とは趣旨が違う。
観終わってからも考える。
だから考察する映画。
誰かと一緒に観て、議論すべき映画でしょう。
あのラストって、バッドエンドなのかすら私は定かじゃない。
そもそも監督が表現したかったところは、問題定義という部分じゃなかろうか。
ホラー映画だから魅せるということは必要ですが...
ホラー映画だからこそ、恐怖と一緒に伝えてくる真意があったのではと思います。
不思議な余韻を残す作品。
まだ未見のホラー映画好きの方にはぜひ観てほしい1本です!