あまりにもなんでも注意されるものだから。
お局に話しかけられるだけで、またなんか言われるのではないかとかまえる自分がいる。
トラウマとはこのことを言う。
なぜ、虎と馬?
虎と馬の相性は、悪いということだろうか。
私とお局の関係に似ている。
いればいるほど深まる傷と不安。
影を落としていく。
もちろん、色は真っ黒な影。
「赤い影」のオカルトは、赤い色に染まっていく....
あらすじは...
イギリス。バクスター夫妻は、突如として愛娘クリスティン(シャロン・ウィリアムズ)を水難事故で失ってしまう。
数ヶ月後、ジョン(ドナルド・サザーランド)は妻ローラ(ジュリー・クリスティ)を連れ、教会修復の仕事でイタリアのベニス(ヴェネツィア)へと赴いていた。ある日、夫妻は年老いた姉妹と邂逅する。姉ウェンディ(クレリア・マタニア)曰く、盲目の妹ヘザー(ヒラリー・メイソン)には霊感があり、赤いレインコートを着た亡き娘さんの姿が視えるというのだ......
ニコラス・ローグ監督の映像美が光る。
不気味さがオカルト。
張り巡らされた伏線。
最初から終わりまで。
死のソナタが鳴り響く。
赤に囚われた男。
トラウマは、静かに忍び寄る。
若かりしドナルド。
あのジャック・バウアーことキーファーの父。
今知った驚愕の事実。
世間はせまい。
ドナルドは、名わき役。
いつも見ている気がする。
ハリポタにもロード・オブ・ザ・リングにも出てそうなのに、出ていない衝撃。
どこまでも印象を残す。
異様に高い身長と濃い目元。
デカイ鼻が不気味さ満点。
ベッドシーンもなんだか怖い。
不吉さを感じさせるねっとり感。
いらないようで必要だったのかもしれない。
別に見たくはなかったのだけど。
生への不安にも思えたから。
父親としてはイマイチ。
俳優としてはピカイチ。
子供を失う。
それは自分の一部を失うこと。
冒頭のスローモーションの多様は、終わりを感じる。
止めることはできない事実。
時間はそこで止まっている。
進むことはない。
自分の罪悪感、ぬぐえない不安。
消えることのない傷。
忍び寄っていた驚愕の事実は結構どうでもよい。
そこまでの過程が一品。
近づく赤い影。
知らない間に染まっていた自分。
気づいた時にはもう遅いのだ。
私の影はまだ黒い。
真っ赤にされる前に、相手を真っ赤にしてやろうかと画策中。
ちぶ~的胡散臭さ度5
あんなに怪しい二人組のおばさんをすんなり信じちゃう奥さんはかなり病的。