怒っている。
みんな怒っているのだ。
家庭でも会社でもプライベートでも。
人が集まるところには、必ず怒らせる人がいるものだ。
人の振り見て我が振り直せである。
人の嫌なところは簡単に見つけても、いいところって案外見えなかったりする。
大人になると悪いことは指摘されなくなる。
気付かないことが何よりも虚しい。
誰かが怒ってたら、自分も気付かないうちに誰かを怒らせていないか胸に手を当てる。
いつか自分に災難がふりかかってこないように。
大切な人を失わないように。
くわばらくわばらと唱えるだけでは効果がない。
日頃の心がけと思いやりじゃないかって思う。
「ヴァルハラ・ライジング」みたいに、戦うばかりが能じゃない。
あらすじは......
長きにわたって自分を奴隷として捕らえていたスコットランド人の族長を殺し、脱走に成功した片目の戦士ワン・アイ(マッツ・ミケルセン)。少年アー(マールテン・スティーヴンソン)と連れ立って旅に出た彼は、聖地エルサレムを目指しているというバイキングの一団と出会う。その後、彼らを乗せた船は前人未到の大陸へと到着。やがて、大陸の思いも寄らぬ秘密が明らかになると同時に、バイキングたちはおぞましい運命と対峙(たいじ)し、ワン・アイは超自然的な力を備えていた自分が何者であるかを知ることになる。
昨年の年末ランキングのサスペンス系ランキングで1位だった「ドライヴ」。
その監督、ニコラス・ウィンディング・レフン。
これは「ドライヴ」の前監督作品。
見るからにシュール、斬新。
ハイセンス。
曇った世界。
グレーと沈黙が続くバイオレンス。
すごいのは、わかっちゃいるけど寝てしまう。
あまりにも難解すぎて、どこから寝てどこから見てたのかもわからなくなった。
説明がない。
ないのは好きだけど、なさすぎて困った。
そこまでの想像力は、私にはない。
余計なセリフがない。
というかほとんどないので、眠くなった。
寡黙.....
主人公のワンアイに至っては無言。
高倉の健さんだってもっとしゃべってたと思うわ。
無表情。
潰れた片目が不気味。
不完全さの象徴だったのだろうか。
壮大な景色とグロバイオレンス。
独特でエグくて迫力は満点。
血まみれの自分を見る戦士。
混沌の渦に巻き込まれる。
暴力に憑りつかれたように狂っている人々。
暴力の背後には、暗闇しか広がっていない。
ある意味、暴力は平等で変わることがない。
神を追い求める。
求めれば求めるほど、悪魔にも近づいていくのに。
暴力で得たものは、いずれ暴力によって奪われるだろう。
それは終わりのない犠牲。
自由でさえも結末がない犠牲かもしれない。
ちぶ~的続ゾクっ度3
最後までよくわからんから、作品の捉え方は人それぞれでしょう。驚きなのはこの続編を東京でつくろうとしているらしいこと。そしたら内容はわからんかもしれないけど、絶対見るでしょうよ。