家っていうのは人間の住処。
心も体も家が居所。
自分の部屋っていうのは自分が表れている。
忙しくて余裕がないと汚くなるし、時間に余裕があればきれいになる。
今の私の部屋はというと....
そこそこマシな方。
もっと若かった時は、本当に汚かった。
すさんでたんでしょうな。
今はどんなに忙しくてもあそこまでにはなりません。
やっぱり自分の部屋が一番居心地良い。
あたしがしみついとります。
猫も念も家に棲みつきます。
「HOUSE ハウス」は、もう家が生きるくらいの勢い。
解説.....
夏休みを利用しておばちゃまの羽臼屋敷を訪れる“オシャレ”と6人の友人。だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。そして若返るためには少女を食べなければならない。ピアノや時計が少女たちを次々に襲い、羽臼屋敷は人喰い屋敷と化した……。
ジャパニーズ70年代。
怖いくらいダサイ。
意味不明な単語を繰り出す若者たち。
時代に置いて行かれた中年の気持ちになる。
面白いのか怖いのか。
分からな過ぎて不気味。
このときにしか創れなかった安っぽさ。
家に喰われる。
見ている私まで。
時代は回っている。
ファッションも娯楽もいつも同じところを通過している。
なぜならこの映画のルックスはオシャレなのだ。
今でも通用する範囲。
でも、セリフは一昔前。
そのチグハグさが奇妙。
コメディ要素の明るさがさらに拍車をかける。
残酷描写は嘘っぽい特撮映像。
アニメみたいな淡泊さ。
大林宣彦ワールド恐るべし。
この映画にしかないシュールな味わい。
ホラーのコメディ割り。
コメディは若干すべりがちだから、薄めでいい。
その方が悪酔いしないでしょう。
ただ、この映画に限っては悪酔いするのが通の見方かもしれません。
ちぶ~的お化け屋敷度5
アトラクションみたいなお家ホラー。ハイテンションな仕掛けに若さを感じる。