一日遊んだら、もうぐったり。
気づいた。
て、鉄分が足らないんだ。
この疲れは貧血に違いない。
血が、血がほしい。
私の血が薄まっている。
レバーでも食いまくろうか。
原子物理学者の娘・松村伊都子の誕生パーティに、行方不明だった母親が現れる。彼女は、竹中という画家に20年間幽閉されていたが、辛くも逃げ出してきたのだと言う。やがて竹中という男は、数百年ものあいだ美女の生き血をすすって生き延びてきた吸血鬼であることが判明する……。
え....
”女吸血鬼”ではないやん。
いつも通り天知茂が前に出ております。
むしろ、男吸血鬼の話でございます。
中川信夫ワールド、今回は予想以上にチープで小規模。
吸血も細々とボチボチでんな。
天知茂オンステージ。
とってもベタな吸血鬼がもがき苦しむ。
太陽はちょっと日が差しただけで悶絶。
そして血を吸いたくなっちゃう。
あんまり正体を隠す気はない。
なかなか大胆な男である。
渋さと男らしさはピカイチ。
しつこさもMAX。
こんな男に来世でも付きまとわれる方が血を吸われるより怖い。
噛み方も甘噛みなので、吸血鬼としてもどうだろう。
何気に吸血鬼の自分に酔ってるし。
行き過ぎた自意識過剰は、溺れて破滅するだけ。
吸血鬼が吸いたかったのは血だったのか。
永遠の命を与えられ、執着に憑りつかれてしまった男。
若くてきれいな女の血がただ欲しかったわけじゃない。
人間だったあのころの自分。
得ることのできない愛に一番飢えていたのだろう。
ちぶ~的日本初!度5
日本で最初に本格的に吸血鬼を演じた天知茂。漂う色っぽさが素敵。美女のちょいぽっしゃりなセクシーさもなかなかいい。