新しい職場一日目。
人がいっぱい。
仕事より名前を覚える方が不安。
私の脳は、10人で限界です。
初日なのに、信じられないくらい眠かった。
説明は、子守唄。
緊張感、あったはずなのに......
「死刑台のエレベーター」のように、罰をどうぞ私めに。
自分からエレバーターに参ります。
あらすじは...
大企業社長の側近ジュリアン(モーリス・ロネ)と社長夫人のフロランス(ジャンヌ・モロー)は不倫関係にあり、社長殺害を計画。完全犯罪を成し遂げたはずだったが、ミスに気付いたジュリアンは犯行現場に引き返す途中、無人となった会社のエレベーター内に閉じ込められてしまう。そのころ、彼の車を盗んだ若いカップルが別の犯罪を引き起こしていた……。
「マドモアゼル」で気に入ったジャンヌ・モロー主演作。
最近では、日本でまさかのリメイク。
絶対、駄作なので見ないでしょう。
現代で、しかも日本人ができるものではない。
この時代、この俳優たちだからこその世界。
クラシックなので、今は新鮮味はない。
それでも、惹かれるものがある。
愛と犯罪はいつも危ない関係にある。
冒頭が好きだ。
公衆電話で愛をささやく二人。
2分割で見せる二人。
流れるテロップ。
この二人は、最後まで一緒に映ることはない。
それなのに、愛し合っているところを見た気になる。
愛を距離で見せないのだ。
常に寄り添っているかのような心情だけを感じさせる。
ジャンヌが、夜の街を彷徨う姿もそうだ。
安っぽい不倫の恋ではなく、命がけの愛が垣間見える。
ジャンヌのあの繊細な表情に言葉はいらない。
サスペンスと愛の物語の要素のバランスがいい。
若いカップルと交錯するストーリーの入れ方が憎い。
それと、結末につなぐトリックはサスペンスの原点を感じさせる。
今では絶対にできないところが、面白い。
鉛筆削りはあんなに爆音ではないし。
携帯もある。
当時の時代背景を存分に使ったサスペンス。
だからこそロマンティック。
ないからこそ生まれるストーリー。
ラストもそう。
写真を現像するときの液に浸った写真を眺めるシーンが印象的だった。
ジャンヌが一枚ずつ手をぬらしながら....
溺れる愛をなでるように。
深くて切ない想いが溢れる。
ジャンヌは、やはり魔性が似合う。
私も、寝てないでそういう所を頑張ろっ。
ちぶ~的うっかり度5
ジュリアン、凡ミスですやん。側近ってそんなに抜けてて務まんの?