鈍感。
それは、ある意味幸せな人。
色んなことに気づけない本人は、苦しまない。
ただし、周りの人に嫌がられてる可能性大。
本人のかわりに周囲の人間が苦しんでいる。
そんな人がまさにいます。
あからさまに態度に出してるのに。
どうして分からないんだ。
どんだけ頑丈な神経なんだ。
映画みたいにあっさり成敗できたら、どんなに楽か。
ここまでくると、気持ち悪さと恐ろしさが同居する悪夢です。
「アンダルシアの犬」はまさに悪夢。
変な共感が湧いてしまった......
解説は...
今みても感嘆する他にないシュールレアリズムの映像詩。L・ブニュエルの凄い所はこのイマジネイティヴな実験精神を失わず、“アンチ”カトリシズムの不条理劇と果敢な映画的創造を貫いたことだ。ダリが共同脚本を手がけた本作は全く論理的脈略はなく、あまりにも有名な、眼球を剃刀で真二つにされる女、路上に切り落とされた手首をみつめる女装の男、痙攣する掌を這い回る蟻の群れなど、夢魔的イメージが全篇を支配している。
題名は聞いたことがあるが、さっぱり内容の予測もついてなかった私。
DVDの作品の長さが000分になっていたので、恐ろしく長いのかと思っていた。
とんでもございません。
16分でした。
しかもサイレント映画。
1929年の作品でこんな映画って....
斬新すぎる。
映画に対する痛烈な批判か、コレは。
どえらいものを借りちゃいましたよ。
一番のなんじゃこりゃは、淀川長治さんが最初に全部喋っちゃうところ。
解説付きのを借りたわけですが。(気づかなかったけど)
なぜに、冒頭で言っちゃうんだ。
ネタバレやん。
最後でいいやん。
しかも、この解説が面白い。(作品は面白いとかそういう問題ではないので)
いいのか、それで。
淀川さん、好きになりそう。
だって、全然褒めてない。
要は、びっくりしたってことと、なんだろう?っていう説明。
あと、謙虚。
「勉強になりましたよ」だって。
これ見てそんなこと言えるなんて、立派な人だよ。
あの話し方、クセになりそう。
目指そうかな。
肝心の作品は、イメージ映像かき集め集。
悪夢な芸術。
グロが好きな人は、見れる。
ただ、断片的なので理解はしようとしてはいけない。
実験的すぎて、凡人にはそれ以上のことは読み取れないでしょう。
ルイス・ブニュエルの頭の中の狂気。
理解できない人ってこんな感じ。
自分には存在しない世界。
軽快な音楽に余計引き込まれる。
それはまるで、逃げ切れない枷のよう。
見た人、ひとりひとりが違う感想を持つだろう。
ルイスの悪夢に自分の悪夢を投影するから。
私的には、ここまで思わせた淀川先生がすごい。
なんだか、淀川評論になってしまったような。
とにかく先生、「勉強になりました」よ。
ちぶ~的おフランス度5
芸術の国、フランス。やっぱり、これをシュールリアリズムとか言って一番最初に褒めた人が一番すごい。