飲みすぎました。
最近、晩酌を家でしてなかったせいか酔いがグルグルと。
モヒートを調子に乗って飲んでみたら、帰ってから頭痛に悩まされるという災難。
きっと合わなかったんでしょう。
飲んで嫌なことを忘れようと思ってましたが、飲んで嫌になるほどの激痛でした。
もちろん、会自体は全開に楽しかったんですけども。
しばらく、酒はいい.......
酔うと記憶の混乱が激しいです。
家に着いてからのことはハッキリしていますが、帰る途中までの記憶がなかったり。
「追想」は、評価が高い作品ですが、あまりのフラッシュバックシーンの多さにちょっとウンザリ。
あらすじは...
名匠R・アンリコが、名優P・ノワレを主演、妻ロミー・シュナイダーで、妻子を失った男の復讐を描いた作品。ドイツ占領下のフランス。医師のジュリアン(フィリップ・ノワレ)は、連合軍の反撃による混乱を予感して、妻子を田舎の古城に避難させる。しかし数日後、城を訪れた彼の前にひろがっていたのは、惨殺された妻子の姿だった。怒りに燃えたジュリアンは、城に残るドイツ兵に、たった一人で復讐を開始する……。(
タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」がインスパイアされている作品。
だからでしょうか。
いらぬ期待をしてしまいました。
タランティーノのような激しい復讐劇だと思い込んでいたのです。
見てみたら......
追想で首がツリソウ.....
それくらいの眠気に襲われまして。
評価が高い作品ってこういう落とし穴があるので気を付けなければなりません。
印象的な冒頭のシーン。
家族三人で自転車で走るシーンは、絵にかいたような幸せを象徴しています。
この後に起きる惨劇で、さらに見るものをどん底に突き落とすために。
ラストにまた同じシーンが流れますが、冒頭とは全く違う心情にさせる。
こういう所はやはり名匠なんでしょう。
殺人シーンもそこそこのインパクトがあってそそられます。
丸焦げ攻撃は、怒りの炎を表現したのでしょう。
しかも、結構な火力です。
銃で殺した方が本当は簡単なんですけどね。
評価が高い理由は分かるのですが、この淡々さは許容範囲を狭める。
いちいち、回想して悲しさに酔われるとさすがに鬱陶しくなる。
セリフも心に刺さるものがあまりない。
明るい音楽と悲劇のミスマッチさはいいけれど。
「イングロリアス・バスターズ」の素材の一部にとどまってしまっているように見えた。
主演のフィリップ・ノワレ。
名優らしいのですが、配役ミスかも。
感情が読み取りずらい演技と準備と回想だらけの展開で退屈してしまいます。
もう少し、色男を使って鋭さがあったらよかったかもしれません。
メタボリックな腹が気になるし。
素晴らしかったのは妻役のロミー・シュナイダー。
絶世の美女とはいかないまでも。
回想シーンに出てくる笑顔が愛らしい。
ナチュラルで透明感のある美しさ。
冒頭のパンチラも、男性が釘付けになってしまう気持ちが分かります。
ラストは、復讐劇お決まりパターン。
復讐は復讐でしかない。
何をしても死人は帰ってこない。
私だったら、こんなことになったら黙っていられません。
ショックを受けすぎて怒り狂い、泣き叫ぶでしょう。
ジュリアンは、そうはしなかった。
どんだけクールガイ。
この作品に入り込めなかった最大の原因はそれかもしれない。
ちぶ~的名匠ってどうなんでしょう?度5
名匠とか巨匠という言葉って評価を大きく左右する気がする。今度からは謙虚に、「しがない監督なんで」とでも言ってほしい。