オリンピック真っ只中。
スポーツに熱狂する季節。
一番の注目株は、室伏広治だった。
ハンマー投をするときの筋肉に本当は注目している。
あんなに男らしい男は、身近にいない。
中身も男らしいと思われる。
37歳になっても勝ちにこだわり続ける姿勢は、かっこいい。
草食男子などという言葉のせいで、女々しい男子が増殖する中......
~投げ競技の選手は、野獣男子として地球を救っているのだ。
マメな男、相手に簡単に合わせる男、過干渉な男。
まるで女子。
室伏を見て思う。
絶対無理な男子....中身が、女々しい男。
私より、女々しい男は男ではない。
室伏的野獣男子、覚醒せよ。
「私の夜はあなたの昼より美しい」のリュカもかなり女々しい。
女子みたいにずっと話し続ける。
男ってのは無口なもんでしょと思っている私。
高倉健が恋しくなった。
あらすじは...
パリのモンパルナスで出会ったふたり、観光地ビアリッツで超能力ショーに出演する情熱的で美しい女ブランシュ(ソフィー・マルソー)と、幼少期のトラウマから喋り続けるのを止めない数学者リュカ(ジャック・デュトロン)。三日三晩の破滅的な愛の姿を描く。
「ポゼッション」でおなじみの変態巨匠アンジェイ・ズラウスキーに、またもや挑戦してしまった。
なぜか、今作は評価が高い。
一応、ラブストーリー仕立てだからだろうか。
困った。
巨匠の変作の中で、これが一番ダメだったのだ。
世間と自分の温度差に不安を覚える。
大丈夫か、私。
「ポゼッション」や「ワルシャワの柔肌」の方が好きだと言ったら、敬遠されるだろうか。
たぶん、生理的にこの男がダメだったのかもしれない。
もちろん、アンジェイ作品の特徴であるヘンテコさはある。
ラブストーリーですら、異様にみえる。
映像や、音楽は美しい。
互いの闇が引き寄せる切ない愛が、ヒシヒシと伝わってくる。
でも、何もかもが独特。
ブレないところは好きなのに。
きっとあの会話が意味不明すぎた。
あまりにもしゃべり続けるものだから、知らないうちに寝てしまう。
しかも、似たような会話があったりするのでどこで眠ったのかわからなくなる。
最後まで鑑賞するのに信じられないくらい時間がかかった。
そこを楽しめれば変わったラブストーリーとして、陶酔できたのかもしれない。
ソフィー・マルソーは綺麗であった。
終始、巨人扱いされていて気の毒。
フランスでもがっちり体型は、あまり受け入れられないらしい。
ソフィーがメインであるかのように思っていたが、本当の主役はリュカ演じたジャック・デュトロンではないか。
確かに鬱陶しい男だが、ここまでできるのは彼の演技力のおかげ。
ソフィーの輝かしさに負けないパワーを感じた。
破滅的な恋の美化は、映画だから理解できる。
切ない恋心は、ある意味残酷だ。
その反面、もっと自分を大切にしろと思う。
人は、本物の恋をしたら破滅してしまいそうなくらい自分を見失うのだろうか。
自分じゃなくなってしまう恋は、たとえ情熱的でもいい恋じゃないと思う。
アンジェイの得体の知れない恋は、決してなくなることはない戦争にもみえた。
ちぶ~的今度は男がおかしいよ度5
ソフィーの裸が、男の変人度を薄めてくれてる感じ。