近頃、映画ファンとホラーファンを増やす活動を地道にしてます。
面白くもないブログですが、友人に読んでもらって褒められたりするととってもうれしい。
超怖いホラー映画を薦めて、みてくれる人がいると尚うれしい。
やっぱり自分の好きなものを共有するっていい。
自分とまた違う視点で相手が見てたりすると、刺激される。
身近にいる人の影響って結構ありますから。
「悲しみのミルク」は、ペルー映画で第59回ベルリン国際映画祭金熊賞、第82回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートした作品。
まさにこんな影響はうけたくない。
親ともなるとそうはいかないのがつらいところ。
あらすじは....
母親を失った若い娘ファウスタ(マガリ・ソリエル)。母乳を通して母の体験した苦しみを受け継ぐ病、「恐乳病」に侵されていると信じるファウスタは、男たちから身を守るためにじゃがいもを体の奥にひそませていた。母の埋葬のためにピアニストの屋敷で働いているファウスタだったが、ある日ファウスタの口ずさむ歌が雇い主の心をとらえる。
賞受けがいいのは、分かる。
この重くて暗い感じが、ペルーの激動の歴史を表していると言われても何も言えない。
でも。
信じがたい言い伝えに、主人公の行動。
イマイチ、感情をどう移入すればいいのか。
こういう映画でやりがちな、淡々空気がただただ眠気を誘う。
日本人には到底理解できない題材だったかもしれない。
または、私の寝不足のせいか。
冒頭は、母親の歌声から始まる。
とんでもない歌詞である。
字幕がなかったら、ペルーの童謡かしらと浸れるところだが....
なんちゅう歌を作るんだというくらいのエグイ内容。
小さいころからあんな歌を歌われたら誰だっておかしくなる。
母乳のせいというより、母親のせい。
それでも身を守るためにジャガイモを入れますか?
いいえ。
入れません。
大体、体を守るためにジャガイモを入れるのと襲われるのって同じくらい怖いんですけど。
「芽が育ってます」って普通にいう医者。
そんなことはどうでもいい。
驚いた顔もしない医者。
あっちの医療業界はどうなってるんだという疑問。
どこもかしこも腑に落ちない。
きっとジャガイモは比喩なんだとは思う。
恐怖とか、期待とか。
そう思わないとどうしようもない。
主人公の苦悩や切なさはひしひしとくる。
母親の苦悩の連鎖を断ち切れたとき、彼女はどう生きるだろうか。
ジャガイモを体に、入れるくらいだから元から強いはずなんだけどね。
ちぶ~的ペルー度5
異文化知るにはいい。伝承はたいてい怖いものが多いのですね。