『つくられた真実ほど危険なものはない。』
爆発事件の英雄がマスメディアによって、英雄から容疑者へ陥れられるという本当にあった怖い話。
人間は信じたいものを信じてしまう。
それが真実かどうかは関係ない。
現代ではSNS社会でも大きな問題になっている冤罪。
人の噂も同じ。
証拠も根拠もないところから、偏見や思い込みでつくられた真実は生まれる。
常に情報を与えられている我々は、本物の真実をきちんと見分けなければいつの間にか加害者になってしまうこともあるのだ...
ハッキリ言って実話なのに、映画自体は思っていたよりライトに感じた。
さらっとしている。
物凄くシンプルで分かりやすいのでリチャード・ジュエルの苦悩や母親のとてつもない悲しみは伝わってくるから感動はする。
でも、ちょっと重みがなくて捜査官たちや記者の悪意にもただただイライラしてしまった。
一番よかったのは弁護士役を演じたサム・ロックウェル。
セリフも爽快で、リチャードに対する信頼が眼差しからも溢れていて...
兄貴的な存在で本当にカッコよく見えた。
もちろん、主演のポール・ウォルター・ハウザーもご本人と思うくらい酷似していてリアルでしたねぇ。
日本でもこういう事件ってよくある。
マスメディアに踊らされて視聴者が被害者を作り、加害者になってしまう。
ネットだけの情報からでは真実は絶対に分からないのに...
私の会社は大きな会社で人数も多いから噂話も多い。
だからこそ気を付けている。
自分で目にした情報でなければ、安易に人の噂は信じてはいけない。
噂でその人に対して先入観を持ってしまった時点で相手を傷つけている。
色々と考えさせられる作品ではあった。
もう二度とこんな事件は起きてほしくないですね。
ちぶ~的踊らされ度5
マスコミもバカだけど、信じる方もバカです。正義って一体なんなのか...怖いですよね。
本日紹介した映画は...
リチャード・ジュエル (2019)
RICHARD JEWELL
- 監督 クリント・イーストウッド
- あらすじは...
- 1996年、アトランタで開催されたオリンピックで爆破テロ事件が発生する。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われた。だがFBIは、爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕。リチャードを担当する弁護士のワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が捜査に異議を唱える中、女性記者のキャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)の記事をきっかけに容疑の報道は熱を帯びていく。
- (Yahoo!映画より引用)